2011/10/16
SUPER GT Rd.8 Motegi
2011年最終戦、アンドレ・クートは悔しさを隠せない14位フィニッシュ
今季、3月11日の東日本大震災により日本は大きな悲しみと混乱に包まれたが、復興に向けての活動が徐々に進み、モータースポーツ界でも5月より東日本大震災復興支援大会と位置づけた各大会が開催されてきた。そんな中、AUTOBACS SUPER GTは10月15~16日、地震被害により復旧工事が施されたツインリンクもてぎにて第8戦「MOTEGI GT 250KM RACE」が開催され、シーズンのクライマックスを迎えた。
今大会は今までに加算されてきたウエイトハンディが全車ゼロにリセットされ、まさにマシンとドライバーのパフォーマンスが直接競われる一戦。今シーズン、本来の走りを披露できずに苦戦し、残念ながらタイトル争いに加わっていないアンドレ・クートだが、高いモチベーションを保ってLEXUS TEAM KRAFTと共に最終戦にチャレンジした。
10月15日(土)、雨・風ともやや強いあいにくの天候のもと、9:45より公式練習が行われた。序盤各ドライバーとも高いウォータースクリーンに視界をさえぎられ、滑りやすい路面にコースオフするマシンも出るという難しいコンディションでのドライブを強いられたが、セッション後半には雨は止み、予選に向けた練習走行は11:30に終了した。D’STATION KeePer SC430は脇阪寿一がまず23ラップ、後半アンドレ・クートが10ラップを走行し、13番手タイム(1’55.490)でセッションを終えた。
そして再び雨が落ちる中、13:05に公式予選Q1がスタートした。30分間のGT500/GT300両クラスの混走セッションを経て、15:00~15:10、今回のノックアウト方式予選のQ2への進出(上位11台)がかかったGT500クラス15台による予選が始まった。D’STATION KeePer SC430は脇阪寿一がアタックを行ったが、タイヤのグリップが充分に得られず14番手タイム(1’55.771)に甘んじ、Q2への進出は叶わなかった。尚、この脇阪のアタックタイムは黄旗区間でのオーバーランによる違反があったためセッション後に抹消され、アンドレが混走セッションでマークした1’55.898(15番手)が記録となった。
10月16日(日)、決勝日朝のフリー走行(9:00~9:45)も雨の中のセッションとなった。前日から降り続いた雨で、コースはヘビーウェットコンディション。D’STATION KeePer SC430は脇阪、クートの順にドライブ。マシンのセッティングなどのチェックを行い、14番手(1’58.789)でセッションを終えた。その雨も11:00頃には止み、天候は急速に回復していった。
そしてスタート前のウォームアップ(ドライコンディションに変わったため通常8分で行われるところ13分に延長)で直前のマシンチェックを終えた全36台のマシンがグリッドについた。
14:05、青空が広がったツインリンクもてぎ(気温26℃/路面温度33℃)。いよいよ2011年シーズンを締めくくる最後のレース(53周)の火蓋が切られた。
GT500勢の最後尾からスタートをきったD’STATION KeePer SC430のアンドレ・クートは、2台が絡むアクシデントをすり抜けて11番手でオープニングラップを終えた。そのポジションをキープして走行するクートだったが、何と5周目の3コーナーでオーバーテイクした24号車(ADVAN KONDO GT-R)にリアから追突され、たまらずスピン! 幸いマシンにダメージは無くコースに戻ったが、このタイムロスで14番手までポジションダウン。再び後方からの追い上げを余儀なくされた。その後9周目、10周目とピットインしたマシンがあったためクートは12位へと浮上。しかし、タイヤを温存する35号車はフレッシュタイヤで後方から追い上げて来た2台に先行を許し、15周目まで14番手へと後退。それでも予定のルーティンストップまで我慢の走りを続けるクート。20周目に入るとピットインするマシンが出はじめたが、安定したペースで走行するクートの35号車は28周を終えたところでピットイン。タイヤ交換、給油を済ませたD’STATION KeePer SC430に脇阪が乗り込んで後半のスティントに挑んだ。
全車規定のピットインを終えた時点での35号車のポジションは13位。ベテラン脇阪はコンスタントなハイペースで残り周回数をドライビングしていたが、最終ラップの90度コーナーで不運に見舞われる。バックストレートで19号車(WedsSport ADVAN SC430)と8号車(ARTA HSV-010)を見事オーバーテイクした直後、8号車にリアから激しく追突され、脇阪はその衝撃でスピンアウト!その際受けたダメージにより脇阪寿一はそこでマシンを降り、この日のレースを14位で終えた。
アンドレ・クート
「最終戦は気持ち良いレースで終えたかったですが、僕とジュイチは二人とも他車に追突されて悔しいレースとなってしまいました。マシン、タイヤともに良かったので、もっと良い結果を残せる筈でしたが・・・。昨日、今日と観戦に来てくださった36,000人のファンの前で僕達のパフォーマンスを披露できずに残念です。
これでシリーズは終了しました。本当に今シーズンもあっと言う間に過ぎました。多くの関係者やファンの皆さんに支えられてシーズンを戦うことができ、心から感謝しています。有難うございました!
また来月にはJAF GPやTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALが、そして僕にはマカオGP(WTCC)がありますので、それぞれのレースではベストを尽くし、またイベントでは皆さんと一緒に楽しみたいと思います。」
今大会は今までに加算されてきたウエイトハンディが全車ゼロにリセットされ、まさにマシンとドライバーのパフォーマンスが直接競われる一戦。今シーズン、本来の走りを披露できずに苦戦し、残念ながらタイトル争いに加わっていないアンドレ・クートだが、高いモチベーションを保ってLEXUS TEAM KRAFTと共に最終戦にチャレンジした。
10月15日(土)、雨・風ともやや強いあいにくの天候のもと、9:45より公式練習が行われた。序盤各ドライバーとも高いウォータースクリーンに視界をさえぎられ、滑りやすい路面にコースオフするマシンも出るという難しいコンディションでのドライブを強いられたが、セッション後半には雨は止み、予選に向けた練習走行は11:30に終了した。D’STATION KeePer SC430は脇阪寿一がまず23ラップ、後半アンドレ・クートが10ラップを走行し、13番手タイム(1’55.490)でセッションを終えた。
そして再び雨が落ちる中、13:05に公式予選Q1がスタートした。30分間のGT500/GT300両クラスの混走セッションを経て、15:00~15:10、今回のノックアウト方式予選のQ2への進出(上位11台)がかかったGT500クラス15台による予選が始まった。D’STATION KeePer SC430は脇阪寿一がアタックを行ったが、タイヤのグリップが充分に得られず14番手タイム(1’55.771)に甘んじ、Q2への進出は叶わなかった。尚、この脇阪のアタックタイムは黄旗区間でのオーバーランによる違反があったためセッション後に抹消され、アンドレが混走セッションでマークした1’55.898(15番手)が記録となった。
10月16日(日)、決勝日朝のフリー走行(9:00~9:45)も雨の中のセッションとなった。前日から降り続いた雨で、コースはヘビーウェットコンディション。D’STATION KeePer SC430は脇阪、クートの順にドライブ。マシンのセッティングなどのチェックを行い、14番手(1’58.789)でセッションを終えた。その雨も11:00頃には止み、天候は急速に回復していった。
そしてスタート前のウォームアップ(ドライコンディションに変わったため通常8分で行われるところ13分に延長)で直前のマシンチェックを終えた全36台のマシンがグリッドについた。
14:05、青空が広がったツインリンクもてぎ(気温26℃/路面温度33℃)。いよいよ2011年シーズンを締めくくる最後のレース(53周)の火蓋が切られた。
GT500勢の最後尾からスタートをきったD’STATION KeePer SC430のアンドレ・クートは、2台が絡むアクシデントをすり抜けて11番手でオープニングラップを終えた。そのポジションをキープして走行するクートだったが、何と5周目の3コーナーでオーバーテイクした24号車(ADVAN KONDO GT-R)にリアから追突され、たまらずスピン! 幸いマシンにダメージは無くコースに戻ったが、このタイムロスで14番手までポジションダウン。再び後方からの追い上げを余儀なくされた。その後9周目、10周目とピットインしたマシンがあったためクートは12位へと浮上。しかし、タイヤを温存する35号車はフレッシュタイヤで後方から追い上げて来た2台に先行を許し、15周目まで14番手へと後退。それでも予定のルーティンストップまで我慢の走りを続けるクート。20周目に入るとピットインするマシンが出はじめたが、安定したペースで走行するクートの35号車は28周を終えたところでピットイン。タイヤ交換、給油を済ませたD’STATION KeePer SC430に脇阪が乗り込んで後半のスティントに挑んだ。
全車規定のピットインを終えた時点での35号車のポジションは13位。ベテラン脇阪はコンスタントなハイペースで残り周回数をドライビングしていたが、最終ラップの90度コーナーで不運に見舞われる。バックストレートで19号車(WedsSport ADVAN SC430)と8号車(ARTA HSV-010)を見事オーバーテイクした直後、8号車にリアから激しく追突され、脇阪はその衝撃でスピンアウト!その際受けたダメージにより脇阪寿一はそこでマシンを降り、この日のレースを14位で終えた。
アンドレ・クート
「最終戦は気持ち良いレースで終えたかったですが、僕とジュイチは二人とも他車に追突されて悔しいレースとなってしまいました。マシン、タイヤともに良かったので、もっと良い結果を残せる筈でしたが・・・。昨日、今日と観戦に来てくださった36,000人のファンの前で僕達のパフォーマンスを披露できずに残念です。
これでシリーズは終了しました。本当に今シーズンもあっと言う間に過ぎました。多くの関係者やファンの皆さんに支えられてシーズンを戦うことができ、心から感謝しています。有難うございました!
また来月にはJAF GPやTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALが、そして僕にはマカオGP(WTCC)がありますので、それぞれのレースではベストを尽くし、またイベントでは皆さんと一緒に楽しみたいと思います。」
Photos by T.Moriyama