2011/10/02
SUPER GT Rd.7 Autopolis

A.クート、厳しい路面に苦戦し、9位フィニッシュに終わる

10月1-2日、秋の美しい大自然に包まれた阿蘇連峰を望むオートポリスを舞台に、2011 AUTOBACS SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 250KM」が開催された。
オートポリスでのSUPER GT開催は2009年以来2年ぶりとなるが、アンドレ・クートは過去にここで表彰台フィニッシュを経験している。最終戦に向け、この地での1勝を目標にLEXUS TEAM KRAFTと一丸となって決勝に挑んだ。

10月1日(土)、風はやや冷たいものの、穏やかな秋晴れのもと、1時間45分にわたる公式練習が9:00に開始された。LEXUS TEAM KRAFTではまず脇阪寿一がD’STATION KeePer SC430のセッティングを探りながら16ラップを走行。そして後半アンドレ・クートがそのチェックをしながら10ラップをドライビング。35号車はこのセッションを11番手(1’42.728)で終えた。
そして12:00から公式予選Q1が行われた。GT500/GT300の両クラス混走セッション(25分)では、まずアンドレがユーズドタイヤでコースイン、難なく予選通過基準タイムをクリアー(1’44.659)した後、チームメイトにステアリングを託した。脇阪はニュータイヤを装着しこのセッションで2番手の好タイム(1’41.634)をマークし、GT500 15台による予選セッション(10分間)へと進んだ。脇阪はここで1’40.715とタイムを更新し、5番手でスーパーラップへの進出を決めた。
GT500クラスQ1上位10台のスーパーラップが15:19にスタート。6番目にコースインした脇阪寿一はD’STATION KeePer SC430を操り渾身のアタックを見せ、タイムを更に縮め5番手タイム1’40.478をマーク。まずは決勝グリッドの好位置を確保した。

翌2日(日)、前日より気温は下がり、阿蘇の上空は曇り空となった。気温14℃と肌寒い中、9:20より30分間のフリー走行が行われた。ここでクートは15ラップにわたりD’STATION KeePer SC430をドライブし、午後のレースに向けた最終セッティングを確認した。

そしていよいよ14:00、やや薄日も差してきたオートポリスに爆音が響きわたり、54周の決勝レースがスタートした。3列目からローリングスタートをきった35号車アンドレ・クートは、1ポジションあげて4番手でオープニングラップを終えたが、3周目に6号車(LEXUS TEAM LeMans ENEOS)の先行を許し、再び5番手に就けて序盤のレースを進めて行く。そして9周目にペースの上がらない6号車を交わし4番手に浮上。しかし次のラップから後方のマシンに交わされ、16周目までにD’STATION KeePer SC430は8番手までポジションダウン。だが、タイヤ温存のためにクートは無理な追い上げはしかけず、我慢の走りを続ける。その間、タイヤの磨耗のためか、ピットインをするマシンが出てきた。アンドレのタップタイムも徐々に落ち始めたが予定の22周目まで粘ってピットインを行い、ステアリングを脇阪寿一に託した。そこからベテラン脇阪はコンスタントなラップを刻み、9位を守ってチェッカーフラッグを受けた。

アンドレ・クート
「オートポリスの路面はタイヤに厳しいので、マージンはあったもののペースをコントロールしながら走行していました。それでもグリップダウンが大きく、上位に残れない残念な結果となってしまいました。最終戦までにベストマッチのセッティングを見出し、有終の美が飾れるようベストを尽くします。」


TOPICS:
F3マカオGPの覇者であり、マカオのヒーロー、アンドレ・クートは今年も11月17-20日に開催される世界ツーリングカー選手権(FIA WTCC)マカオ大会にスポット参戦することが決定。昨年に引き続きスペインのチーム、サンレッドエンジニアリングより出場、SUNRED SR Leon 1.6Tをドライブする。


Photos by T.Moriyama