2021/04/04
SUPER FORMULA Rd.1 (Fuji)

2年目のSUPER FORMULAに挑むタチアナ・カルデロン。目標だった予選Q1を突破し、決勝は13位完走を果たす。

 

2021年SUPER FORMULAが4月24-25日、桜が満開の富士スピードウェイを舞台に開幕し、厳しいコロナ感染拡大防止策がとられながら、2日間延べ19,100人の観客を迎えての開催となった。

 

ThreeBond Drago CORSEとタッグを組み、2シーズン目となるコロンビアの女性ドライバー、タチアナ・カルデロンは、3月11-12日(鈴鹿サーキット)と3月23-24日(富士スピードウェイ)にて行われた公式テストを経て、その第1戦へ挑んだ。

 

 

 

 

 

4月3日(土) 公式予選

春の富士山麓は晴れ、9:00より90分にわたるフリー走行が行われた。タチアナ・カルデロンは、12号車のセッティングを進めながら35ラップを走り、13番手タイム(1’22.427)でセッションを終えた。

そして、公式予選Q1へと時刻は進んだ。タチアナはA組(14:40-14:50、9台)の枠から出走。フリー走行で得たマシンの好感触もあり、全力でアタックをし、6番手(1’22.820)のタイム!自身が目標としていたQ2への進出を果たした。
そして、Q1のA組・B組上位14台で競われるQ2(15:20-15:27)では、1’22.584とタイムは更新したものの、僅差で11番手に甘んじ、Q3への切符を手に入れることは叶わなかった。



タチアナ・カルデロン
「チームが本当に良い仕事をしてくれたおかげで、Q2へ進み、まずは目標を一つクリアーできて良かったです。

Q2ではセクター3で若干タイムロスしてしまいQ3へ進めず、残念でした。明日は11番手からのスタート。天気がちょっと心配ですが、ウェットも好きなので、次の目標のポイントゲットに向けて頑張ります!!」

 

 

 





4月4日(日) 決勝日


9:25から行われたフリー走行はドライコンディションのもと行われ、各チームとドライバーは決勝に向けた最後のマシン調整を行った。その後、ピットヴューイングなどのファンサービスが行われ、タチアナは笑顔で写真撮影に応じるシーンも見られた。

そして14:10、上空には予報通り雨雲が広がっていたが、18台のマシンはドライコンディションのもと、スタートの火蓋を切った。

6列目のThreeBond Drago CORSE 12号車のタチアナ・カルデロンは、低い路面温度で温まらないタイヤに苦しみ、若干ホイルスピンからスタートダッシュとはならず、オープニングラップで2ポジション落としてしまった。しかし、タチアナは果敢に戦列の中で周回を重ねてゆく。

 

 

 

 

しかし、タチアナとチームを結ぶ無線に不具合が生じ、ピットインを指示するエンジニアからの声がタチアナへ届かないハプニングが起こった。サインボードによってチームの作戦から4周遅れて、24周終わりにようやく12号車はピットへ戻り、規定のタイヤ交換を行い、再びコースイン。


やがて、レースが30周目に入りウェット宣言が出され、後半は霧雨が落ち始め難しい路面コンディションへとなっていったが、全車スリックタイヤでコースに留まり、41周のレースはフィニッシュ。終盤、タチアナ・カルデロンは3台のマシンとのバトルを展開したものの、イェローフラッグに阻まれ、13番手でチェッカーフラッグを受けた。

 


タチアナ・カルデロン


「ポイントを取れず、本当に悔しいです・・・。マシンバランスはとても良かったのですが、路面温度が低かったのでタイヤのウォームアップが難しく、ストレートスピードも他のマシンに負けていて、私たちはそれらの課題をクリアーにする必要があります。それでも、今週末、私たちは更に進歩しているので、ポジティブな気持ちで次戦へ向かいます。

 

第2戦(4/24-25)はタフな鈴鹿サーキット。難しいサーキットですが、それだけにどんなチャレンジになるのか、ワクワクしています。どうぞ引き続き応援をよろしくお願いいたします!」