2020/11/15
2020 SUPER FORMULA Rd.4 Autopolis

オートポリス戦より復帰のタチアナ・カルデロン、タフなコースで16位完走の健闘!

 

SUPER FORMULA 開幕戦(もてぎ)で念願の日本最高峰のフォーミュラーレースでデビューを果したタチアナ・カルデロンだったが、その後、ヨーロッパでのレースとコロナ感染拡大防止策の制約の狭間により第2戦(岡山)、第3戦(菅生)の連続欠場を余儀なくされていた。

しかし、ようやく第4戦からの出場が叶い、再びThreeBond Drago CORSE SF19を操り、チャレンジングなレースウィークを過ごした。というのも、カルデロンにとり、舞台となったオートポリスは未知のサーキットであり、また彼女がイメージしていたコースよりはるかに高低差があり、中高速コーナーが続く手ごわいレイアウトだったからである。

 

 

 

 


11月4日(土) 公式練習

コロナ禍で11月開催となった阿蘇の外輪山に位置するオートポリスは、快晴に恵まれたこともあり予想に反して暖かい週末となった。

 

2か月半ぶりにフォーミュラーカーに乗り込み、2回にわたるフリー走行で、タチアナはコースの習熟走行とThreeBond Drago CORSEのチームクルーと共にマシンのセッティングを煮詰めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月5日(日)公式予選&決勝

前日に続く見事な秋晴れのもと、朝10時20分より、公式予選1回目Q1 (A組、気温21℃/路面温度25℃) がスタート。この組で出走したカルデロンだったが、これからアタックという場面で他車のコースアウトによる赤旗中断となる。そして、予選再開後の許されたセッションは残り3分・・・装着したニュータイヤを温めきれず、9番手タイム(1’27.168)に甘んじ、Q2への進出は果たせなかった。

 

 

そして時刻は決勝スタートの14時40分を迎えた。(気温22℃/路面温度28℃)

18番手からのスタートとなったタチアナの12号車は、スムーズなスタートをきり、ストップした前方のマシンをも巧みにかわし、42周に渡る戦いへ挑んでいった。オープニングラップで1ポジションダウンとなるが、粘りの走りでライバル達に喰らいついてゆく。

その後12ラップを終えたところで、タイヤ交換のためにピットインを行い、素早くコースへ戻った。そして、終盤には体力の消耗もみせず、39ラップでは自己ベストタイムを更新(1’30.432)。更に前方のライバルに0.6秒のところまで迫るパフォーマンスも見せたが、オーバーテイクには至らず、16位フィニッシュとなった。

 

 

 

 

タチアナ・カルデロン:

ようやくシリーズに戻れたことが何より嬉しいです。私は2戦連続レースに出場できず、本当に悲しかったですが、その間チームは、経験豊富な塚越選手と共にさらにマシンを進化させてくれたのでとても感謝しています。


まだSF19をドライビングするのはテストを含めて3回目で、すべてのサーキットが初めての私にとっては学ぶことが多い段階ですが、ThreeBond Drago CORSEと一緒にこのオートポリスでもセッションごとにポジティブな方向へ進むことができたので、これからの進歩がとても楽しみです。

次は憧れの鈴鹿サーキットでの2レース。私にとってはとてもタフな、でも、とても挑戦したいレースです。
本当にハイレベルなシリーズですが、ポイントゲットを目標に邁進してゆきますので、引き続き応援をどうぞよろしくお願いします!

 

 

 

 

Photos by MASARU HIRATA