アンドレ・クート、オーストラリア初開催のアジアン ル・マン第2戦はクラス7位で完走
アジアン ル・マン第2戦 ” 4 Hours of The Bend“は、1月11日-12日、初夏の南オーストラリアの新設サーキット、ベンドモータースポーツパークにて開催された。
アデレードより車で約1時間の位置にある広大なスケールのサーキットは、全長7.77km、35コーナーで構成されているドライバーにとってはタフで攻めがいのあるレイアウトとなっている。
JLOCから出場のアンドレ・クートも、1月10日(金)に行われたプライベートテストでLamborghini Huracan GT3 EVOでの初めての走行後、「他に似たサーキットはない。ストレートがほとんどなく、右へ左へ、微妙な上り、下りがあるコーナーが連続し、またそれぞれのコーナーの深さ、浅さに特徴がある難しいコース。でも、僕たちのマシンには合っていると思うよ。」とコメントしている。
1月11日(土) 公式予選
前日のフリー走行1回目に続き、予選日午前中に行われたフリー走行2回目でも、アンドレ・クート、元嶋祐弥、柴田優作を擁するJLOCは好調にタイムを更新し、それぞれのセッションで、GTクラスのトップタイム(1回目 2:59.913、2回目 2:58.787)で好調さをアピールした。
やがて、GTクラスの公式予選(14:00-14:15)がドライコンディションのもとに行われた。
アジアンル・マンは1名のドライバーのみが15分間のアタックを行うルールで、JLOCからはアンドレ・クートがその大役を務め、フリー走行まで順調な仕上がりだった88号車のポールに期待が高まった。しかし、ライバル勢のタイムが勝り、JLOCの順位は6番手(2:58.605)に留まった。
1月12日(日) 決勝
快晴に恵まれたベンドでは、多くのレースファンが集まり、11:00からのピットウォークではドライバーのサイン会などが和やかに行われた。
やがて時刻は決勝スタートの13:00を迎え、4時間にわたるロングレースの火蓋が切られた。
JLOCのスタートドライバーを任命されたアンドレ・クートは、ローリングスタート直後に前の3台の間をすり抜ける好ダッシュをみせたが、その矢先、T26付近で前2台の接触のあおりで1台のマシンと絡み、またその勢いで他車にもヒットされてしまう不運が重なった。その際に負ったマシンダメージにより、88号車はピットでの修復を余儀なくされ、戦列からは大きく後退。それでも、メカニックの力で修復されたマシンは再びコースへ!元嶋、柴田、クートの順でステアリングを繋ぎ、クラス7位でレースを終えた。
アンドレ・クート
「このレースを落としてしまったことが悔やまれ、言葉になりません。前にいたドライバーは経験が浅いのか、右へ左へ蛇行、そして執拗なハードブレーキングで僕ともう1台のLMP3をブロックしてきたので、この3台が絡む接触を避けきれませんでした。本当に競争力のあるマシンを用意してくれたチームに申し訳ない気持ちで一杯です。でも、このレースウィークでも僕たちのペースが良いことを再確認したので、残り2戦では必ず優勝を狙ってゆきます。引き続き、応援をどうぞよろしくお願いします。」
アジアンル・マン第3戦は、マレーシア セパンインターナショナルサーキットを舞台に、2月15日-16日に開催される。