アンドレ・クート、JLOCとの初参戦で 2019-2020 アジアン ル・マン開幕戦にて GTクラス2位表彰台を獲得!
Asian Le Mansシリーズは、ル・マン24時間耐久レース等を主催するACO(Automobile Club de l’Ouestフランス西部自動車クラブ)がアジア地域を中心に展開するプロトタイプLMP2/LMP3とGT3が混走する耐久レースである。このシリーズでクラスチャンピオンを勝ち取ったチームはル・マン24時間耐久レースへのシード権を得られることもあり、年々盛んになっているインターシーズンイベントである。
そして、アンドレ・クートはSUPER GTで2019年シーズンを戦ったJLOCにより、アジア各地のサーキットも熟知しているベテランドライバーとして抜擢され、初参戦となるチームと共に2019-2020 Asian Le Mansシリーズ全4戦の開幕戦 ”4H of SHANGHAI”を戦った。
11月22日(金)練習走行
開催地となった上海インタナショナルサーキットでのレースウィークはまずプライベートテストで始まった。午前中にはチームとアンドレ・クート、元嶋裕也、柴田優作の3ドライバーは、サーキットの習熟と、シェイクダウン後、上海へ輸送されたニューマシン“Lamborghini Huracan GT3 EVO(88号車)”とミシュランタイヤとの相性を確認しながら無事ランオフを終了。また午後のフリープラクティス1(13:50-15:20)では、更にセッティング方向を見据えながらセッションを順調に終了した。
11月23日(土)予選日
フリープラクティス2(11:30-13:00)を経てGTクラスの予選が行われた。16:00から15分間で行われる予選に、JLOCはアンドレ・クートをアタッカーとしてコース送り出したが、88号車は7番手タイム(2:05.050)に留まった。セッション後、アンドレは「ミスなく渾身のアタックはしたが、思うようなペースは得られなかった。でも、レースは4時間だしグリットの位置は気にしていないよ。」とコメントした。
11月24日(日)決勝
9:45、総勢23台による4時間にわたる耐久レースの火蓋が切られた。
スタートドライバーを任命されたLamborghini Huracan GT3 EVOを操るアンドレ・クートは、GTクラスの7番手からスタートながらオープニングラップから果敢に攻め、34ラップを終えた1回目のピットストップまでになんと2番手まで浮上!そしてマシンを引き継いだ柴田も前のマシンを捕らえ、GTクラスのトップに躍り出て56ラップまでを走りきる快挙を見せた。
続く3つ目のスティントは、元嶋が担当。59周目にはGTクラスのファステストタイム(2:05.822)を叩き出しながらトップを快走!しかし、柴田から元嶋へ交代したピットストップ時に、チームは1分50秒以上の停止義務が1分49秒台だったという判定を受け、79周目で痛恨の1秒間のストップエンドゴーペナリティーを受けてしまった。
このことにより、88号車は2位へポジションダウン。チームは元嶋へダブルスティントを指示し、元嶋も最後まであきらめず順位の挽回を試みたが万事休す。JLOCは初陣を2位(18ポイント獲得)でフィニッシュすることとなった。
アンドレ・クート
「チェッカーまで30分というところまでレースをリードしていましたが、わずか0.7秒ピットストップ時間が足りなかったために残念ながら優勝を逃してしまいました。悔しいですが、これも次への教訓として生かしていきます。それに、私たちは初エントリーながら、開幕戦で表彰台に立てたことには満足しなくてはいけませんね。
レースでのマシンは、チームの力でとても良くなって、ミシュランタイヤとのマッチングもベストなセッティングで、SUPER GTとは違うワンメイクタイヤでのレースも楽しめました。チームJLOCとチームメイト達に心から感謝しています!」
次戦なるAsian Le Mans第2戦は、2020年1月10-12日、南オーストラリアに位置する新サーキット The Bend Motorsport Parkにて開催される。