シーズンを締めくくる白熱した最終戦。アンドレ・クートはランキング8位でシリーズを終える。
11月2-3日、2019 AUTOBACS SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250Km RACE」がツインリンクもてぎにて開催された。
3連休中の最終戦、そしてチャンピオン決定戦となったこのビッグイベントには、大勢のSUPER GTファンが詰め掛け、スリリングなバトルや思わぬインシデントによる展開となったレースに魅了された。
(公式入場者数:11/2(土)20,500人、11/3(日)35,500人)
11月2日(土) 公式予選
抜けるような秋晴れに恵まれた朝の公式練習(8時50分~10時35分、気温16℃/路面温度24℃)では、JLOCの87号車T-DASH LAMBORGHINI GT3はアンドレ・クートと高橋翼ペアが交互にドライビングを重ねていったが、チョイスしたソフトタイヤとのマッチングが噛み合わず、ベストタイム1分48秒395、GT300クラス23番手でセッションを終了した。
そして、Q1(公式予選1回目)が14時00分(気温19℃/路面温度26℃)より15分間にわたり行われた。このQ1を担当したアンドレ・クートは、ノーミスで渾身のアタックを続けたが、翌日の決勝レースを見据えて選んだタイヤがハード目だったこともあり、タイムを上げることが叶わず、1分48秒021がベストで24番手に留まり、Q2進出を逃した。
11月3日(日)決勝日
曇り空でスタートした決勝日だったが、終日ドライコンディションとなり、午前中はドライバーによるトークショー、選手紹介、航空自衛隊松島基地所属の「F-2B戦闘機」2機による歓迎フライトなど、来場したファンサービスとして様々なイベントが実施され、決勝に向けての会場の盛り上がりはピークに達した。
そして、11時55分から20分間のウォームアップ走行に続き、13時30分、ついにGT500クラス14台とGT300クラス29台による53周で争われる決勝レースの火蓋が切られた。(気温21℃/路面温度24℃)
後方からのスタートとなったJLOCのアンドレ・クートだが、T-DASH LAMBORGHINI GT3を操り、スタート直後から果敢な走りを見せ、オープニングラップを終えるまでに4ポジションアップ。ベテランらしいドライビングでタイヤを温存しながらも6周終了までにさらにひとつポジションを上げ、19番手に浮上する。ピットインを遅らせるJLOCチームの戦略により、クートは32周を走行してピットイン。そして、なんとチームはタイヤ無交換作戦をとり、給油だけで高橋翼をコースへと送り出した! その後、高橋も粘り強いドライビングで、自己のスティントをプッシュするが、タイヤのマネージメントに苦しみ、23番手でレースを終えることとなった。
この結果、アンドレ・クートと高橋翼は、ドライバーズランキング8位で2019年シリーズを締めくくった。
アンドレ・クート
「JLOCとのSUPER GT 2019シーズンが終わりました。この素晴らしいチームと勝つ、負ける・・・その喜怒哀楽を共有できたことは本当に良かったです。心から感謝しています。
この最終戦では、マシンのバランスは悪くなかったもののペースに恵まれない結果となり、良いところを披露できず残念でしたが、その難しさがSUPER GTの魅力でもあり、私達の挑戦のスピリットがかきたてられる理由でもあるのだと思います。1年間、私達を応援して下さったサポーターの皆さん、有難うございました!!!」