2019/08/04
SUPER GT Rd.5 Fuji

アンドレ・クート、大荒れの500マイルレースを制して今季初優勝!

 

2019 AUTOBACS SUPER GT 第5戦「FUJI GT 500mile RACE」が8月3、4日、富士スピードウェイを舞台に開催された。前戦がタイでのレースだったため、国内でのSUPER GT開催は5月26日の鈴鹿大会以来。長いインターバルで待たれていたビックイベントには、真夏の熱いバトルを見ようと、多くのSUPER GTファンが訪れた。夏休み期間に入っていることも手伝い、観客席には家族連れの姿も多く見られた。

 

(公式入場者数:8月3日(土)22,500人、8月4日(日)38,100人、計60,600人)

 

 

 

 8月3日(土) 公式予選

 

公式練習(8時50分~10時35分、晴れ、気温28℃/路面温度31℃)では、JLOC がエントリーするT-DASH LAMBORGHINI GT3(87号車)をアンドレ・クート/高橋翼/藤波清斗のトリオがドライブ。午後の予選に向けて、エンジニアと共にマシンのセッティングを煮詰めていった。ベストタイムはクートが記録した1分39秒017(15番手)だった。

GT300クラスのQ1(公式予選1回目)は気温32℃/路面温度39℃というコンディションのもと、14時50分にスタートした。

 

 

15分間のセッションでドライバーを任されたアンドレ・クートはT-DASH LAMBORGHINI GT3を操り、渾身のアタック。公式練習のタイムを更新する1分38秒202をマーク。9番手となり、JLOC87号車はトップ18台で競われるQ2進出を果たした。


Q2(公式予選2回目)は15時35分~15時45分の10分間。ここでは高橋翼がステアリングを握り、ベストタイムは1分38秒413、13番手でセッションを終え、No. 87 T-DASH LAMBORGHINI GT3はGT300クラスのグリッド7列目から決勝レースをスタートすることになった。

 


8月4日 (日) 決勝

 

富士山麓には青空が広がり、朝から気温はぐんぐん上昇。そして、時刻は13時30分を迎え、GT500クラス15台、GT300クラス29台による500マイル(4,563mX177周 約807km)のロングレースの火蓋が切られた。スタート時の気温は33℃(路面温度51℃)と、ドライバーにとっては長丁場の厳しさに加え、酷暑との戦いにもなった。

 

 

 



 

GT300クラスのスターティンググリッド13位からのローリングスタートをきったJLOCのアンドレ・クートは、コンスタントな走行で安定したペースを保ち、じわじわとポジションアップ。39周を終えたところで1回目のピットイン。T-DASH LAMBORGHINI GT3には藤波清斗が乗り込んでコースへと復帰した。しかし、藤波は1周しただけで再びピットに戻り、高橋翼に交代した。これによりJLOC87号車は今大会で義務付けられているドライバー交代を含む4回のピットインのうち2回消化した。

 

 

 

高橋翼もハイペースで44周をドライブ。再び藤波へとマシンを託した。この時点で87号車は実質トップに立っていた。そして最後のスティントを任されたクートはベテランらしい危なげないドライビングで2位以下のマシンとのギャップを保ち、最後まで走り切り、そのままトップでチェッカーフラッグを受けた。尚、レースは2回のセーフティカー導入により、当初予定の177周を待たず、最大延長時間(18時40分)をもって終了となった。

今季初の優勝を遂げたT-DASH LAMBORGHINI GT3のレギュラー、アンドレ・クートと高橋翼はGT300ドライバーランキング4位に躍り出た。

 


アンドレ・クート

 

「この感激をどう表現したらよいか、言葉がみつかりません!私達はやり遂げました!この週末、最高のマシンを用意してくれたJLOC、素晴らしいタイヤを提供してくれた横浜ゴムに心から感謝しています。SUPER GT、特に今日のような荒れた耐久レースで勝つためにはこうした要素と安定性が不可欠。

その上、今回はクルーの完璧な仕事、チーム戦略も加わり勝利を引き寄せることができました。私達ドライバーもアクシデントやミス無く各スティントを繋ぎ、まさにチーム全員で勝ち取った最高の結果で、本当に嬉しいです!応援してくれた多くのファンにも有難う!」

 

 

 

次戦のSUPER GT 第6戦は9月7、8日、オートポリス(大分県)にて開催される。

 

Photos by MASARU HIRATA