2019/05/26
SUPER GT Rd.3 Suzuka

タイヤに厳しいサバイバルレース アンドレ・クートは17位完走に甘んじる。

 

AUTOBACS SUPER GT第3戦 ”SUZUAK GT 300KM RACE“ が5月25~26日に開催された。両日ともに快晴となった鈴鹿サーキットには、述べ57,000人のSUPER GTファンが集まり、白熱したバトルが展開されたレースを堪能した。 (公式入場者数:5/25(土)21,000人、5/26(日36,000人)

 

5月25日(土) 公式予選

 

JLOCからシリーズ全戦に参戦するアンドレ・クート。朝の公式練習(8時50分~10時35分)では、T-DASH LAMBORGHINI GT3を操り、1分59秒476のベストタイムを記録。15番手でセッションを終了した。

そして、GT300 28台による公式予選1回目(Q1)の開始時刻14時40分を迎える。鈴鹿サーキット上空は朝から青空が広がり、強い日差しとともに気温は28℃/路面温度43℃まで上昇した。

 

87号車のQ1アタックドライバー、アンドレ・クートはタイヤを温め、いよいよタイムアタックを始めた矢先、1台の車両がクラッシュしたため赤旗が表示されてセッションは中断(14時51分~15時00分)。このためクートはベストタイム更新のタイミングを失ってしまう。事故処理の後、4分間の予定でセッションは再開されたが、ワンチャンスを生かしきれなかったクートのベストタイムは1分59秒384。18番手となり、Q2進出は叶わなかった。

 

アンドレ・クート
「一度赤旗でクールダウンさせたタイヤに熱を入れるのが難しく、残り4分でプッシュしすぎ、最終コーナーで若干タイムロスをしてしまいました。Q2をツバサへ渡せず悔しいです。」

 

5月26(日) 決勝

 

決勝日も好天に恵まれ、絶好のレース日和となった。
午前中は、ピットウォークやドライバー紹介などが行われ、決勝に向けてスケジュールは進行していった。
そして、ウォームアップ(12時55分~13時15分)を経て、決勝レーススタート予定時刻14時30分を迎えた(気温29℃/路面温度39℃)。レースは52周、JLOC 87号車のスタートドライバーは、若手のホープ、高橋翼。レース展開、気温とタイヤの状態などを見ながら、後半アンドレ・クートが攻める作戦だ。

 

GT300クラス予選上位の中にピットスタートを強いられた車両が1台があったため、17番手からスタートした87号車T-DASH LAMBORGHINI GT3はポジションをキープ。しかし、タイヤの磨耗により徐々にペースが厳しくなり、21番手へとポジションを下げてしまう。その後、17周目にはGT500車両がT15でクラッシュしたため、セーフティカー(SC)が導入される。チームはSCランが解除された周にピットストップを敢行。87号車のステアリングを引き継いだアンドレ・クートは一時、14番手までポジションを上げるも、やはりタイヤのデグラデーションが大きく、ペースを上げられず後退。それでも我慢のドライビングで最後まで走り切り、17位で完走を果たした。

 

 

アンドレ・クート

「私のスティントでは、序盤は前を走る3~4台を追っていましたが、中盤からはタイヤがきつくなりペースに苦しみました。でも、ともかくチェッカーを受けることに集中して走りきりました。暑い中、たくさんのファンの皆さんに応援していだだき、感謝しています。有難うございました」

 

次のSUPER GT第4戦はシリーズ唯一の海外戦となる「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 4」が、6月29~30日、タイ王国(ブリーラム県)のチャン・インターナショナル・サーキットで開催される。