2017/10/08
SUPER GT Rd.7 Thailand

アンドレア・カルダレッリ、4位スタートから2位表彰台フィニッシュ!

 

2017 AUTOBACS SUPER GTシリーズ中、唯一の海外大会となる 第7戦「Chang SUPER GT RACE」が10月7~8日、タイ王国ブリラム県のチャン・インタナショナル・サーキットで開催された。

 

同サーキットでの開催は4年目を迎え、現地のSUPER GTファンがサーキットに多数詰めかけ、白熱したレースを堪能した。 (公式入場者数:10/7(土) 8,125人、10/8(日)15,881人 延べ26,376人)

 

 

 

 

10月7日(土) 公式予選


2日間のビッグイベントに参加するGT500クラス15台、GT300クラス24台、総勢39台の車両が走行を開始する土曜日朝、サーキットに爆音が轟く前に、タイ国民から愛されていた故プミポン国王陛下を追悼し、1分間の黙祷が捧げられた。

 

 

 

 

 

 

 

その公式練習(10時10分~11時55分、気温28℃/路面温度31℃)は、直前に激しいスコールに見舞われたものの、セッションスタート時には日差しが戻り、コースはあっという間に乾き始め、GT500クラス15台、GT300クラス24台のマシンは早々にスリックタイヤに換えて走行した。


GT500クラスに参戦するLEXUS TEAM LEMANS WAKO‘S のWAKO’S 4CR LC500 6号車(ウエイトハンディ48kg)、はアンドレア・カルダレッリと大嶋和也が交互に乗り込み、マシンのセッティングを煮詰めて行く。ベストタイム1分24秒247を記録して3番手でセッションを終えた。

やがてノックアウト方式による公式予選へとプログラムが進む。天候は昼ごろから再び降り出した雨でコースはウェットコンディション。GT300クラスのQ1ではコースのレコードライン上はやや乾き始めていたものの、GT500クラスのQ1(15時20分~15時30分)でもスリックタイヤを装着するには至らなかった。(気温27℃/路面温度29℃)

 

LEXUS TEAM LEMANS WAKO‘Sはアンドレア・カルダレッリをコースに送り出す。期待に応えるべくアンドレアはWAKO’Sカラーのマシンで渾身のアタック! ライバル勢がソフトコンパウンドのタイヤを選択する中、ミディアムのタイヤで見事3番手となるタイム(1分29秒672)をマーク。難なくQ2への切符を手にした。そして、そのQ2(16時05分~16時17分)では、大嶋和也がWAKO’S 4CR LC500を操り、1分25秒183のタイムを記録。4番手でセッションを終えた。

 

 

 

 

アンドレア・カルダレッリ
「Q1は、難しいコンディションでとてもハードでしたが、私達はとても良い仕事をしたと思います。マシンのフィーリングは良く、私もミス無くアタックし、タイヤのパフォーマンスも生かすことができました。明日は2列目からのスタートとなりますが、表彰台を狙ってベストを尽くして、ともかく少しでも多くのポイントを獲得します。大事な残り2戦、絶対に落とせません!」

 

 

10月8日(日) 決勝

 

午前中には様々なサポートレースやイベントが華やかに行われ、刻々と決勝スタート時刻の15時00分が迫る。

しかし、20分間のウォームアップが終わり、いよいよスタート進行へと進む11時30分頃、突然大粒の雨が降り、スターティンググリッドにいたチーム関係者はタイヤ選択でざわめいた。

雨は間もなく止んだものの、路面はあっという間にウェットコンディション(気温30℃/路面温度33℃)。66周にわたる決勝レースはSC先導によりスタートが切られた。

 

 

レインタイヤでスタートしたWAKO’S 4CR LC500のアンドレア・カルダレッリは、序盤4番手をキープし、路面の変化を見ながらプッシュを続ける。やがて路面がほぼ乾いた14周目にピットイン。スリックタイヤへ履き替えて再びコースへ戻った。

その2周後、アンドレアは前を行くマシンを猛追し、見事にオーバーテイク! 3番手に上がったアンドレアはファステストラップを塗り替える勢いでプッシュを続ける。やがて、長めのスティントを終えてアンドレアは41周終了時点でクルーの待つピットへ。

 

 

チームの迅速なタイヤ交換・給油を終えたWAKO’S 4CR LC500は大嶋和也に託された。ここで、ピットストップ時間の長かった3番手のマシンを交わすことに成功し、大嶋和也は2番手で後半のスティントへと向かった。大嶋もハイスピードで残りの周回を走り抜き、2位でチェッカーフラッグを受け、15ポイントを獲得した。

 

 

 

 

 

 

アンドレア・カルダレッリ
「序盤、レインタイヤがなかなか温まらず苦労しましたが、スリックに変えてからは本当に良いペースが得られ、毎ラップ、思い切りプッシュしました。17号車を交わし、12号車にもアタックしかけましたが、ちょうどまだ濡れているラインに乗ってしまいそのチャンスは逃してしまいました。それでもチームが素晴らしいピットワークを見せてくれたし、カズヤも最後まで2番手で走り抜いてくれたので、今日は私達の持てる力を出し尽くしたレースだったと思います。最終戦に向けてポイントランキングトップとの差は6点。もてぎではともかく全力でシリーズチャンピオンの座を狙って行きます。引き続き6号車の応援をどうぞよろしくお願いします!」

 

その2017年最終戦となる2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 MOTEGI GT GRAND FINALは11月11~12日、ツインリンクもてぎにて開催される。

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA