2017/08/06
SUPER GT Rd.5 Fuji

アンドレア・カルダレッリ、ウェイトハンディに悩まされながらも9位フィニッシュ。

 

17gt5-start2017 AUTOBACS SUPER GT 第5戦「FUJI GT 300km RACE」が8月5、6日、富士スピードウェイにて開催された。夏休み中のビックイベントとして、家族連れを含め多くのレースファンが訪れ、真夏の熱いバトルが繰り広げられた日本最高峰のGTレースを堪能した。 (公式入場者数:8/5(土)21,600人、8/6(日)33,500人)

 

 

8月5日(土) 公式予選

 

17gt5-CAL9朝の公式練習(8時50分~10時35分)は、富士山麓に雲が広がり、気温は25℃(路面温度29℃)というコンディションのもとでスタートした。今大会を戦うGT500クラスの15台、GT300クラスの30台のマシンがここで走行。公式予選を前に、最後の調整を進めた。

LEXUS TEAM LEMANS WAKO‘Sのアンドレア・カルダレッリ/大嶋和也ペアは、獲得したシリーズポイントに従って課されるウェイトハンディ(82kg相当*)を背負ったWAKO’S 4CR LC500(6号車)を操り、1分30秒721と、このセッションで10番手となる(ベストタイムを記録してセッションを終了した。

 

17gt5-CAL6そして、オフィシャルプログラムは、公式予選1回目(Q1)へと進んだ。

GT300クラスのQ1(14時35分~14時50分)に続く、GT500クラスのQ1 (14時55分~15時10分)に臨み、LEXUS TEAM LEMANS WAKO‘Sは大嶋和也にアタックを任せる。だが、クラスで最も重いウェイトハンディを課されている6号車は、ベテランの大嶋をもってしても11番手のタイム(1分29秒985)をマークするのが精いっぱい。トップ8によるQ2進出は叶わず、アンドレア・カルダレッリがアタックを披露することはできなかった。「今日はP11。明日のレースは追い上げるだけ」とアンドレは言葉少なく予選を終えた。

 

(*) GT500クラスでは、課されたウェイトハンディが50㎏を超えた場合、燃料流量リストリクター径の調整を併用したハンディが課される。

 

 

8月5日 (日) 決勝

 

17gt5-CAL717gt5-CAL8決勝レース当日の富士スピードウェイ上空は朝から青空が広がり、時おり雲が覆ったものの、レース観戦には好適な日和となった。参加ドライバーは午前中、トークショーなどを通じてファンとの交流を楽しんだ。レースのスタート前には選手紹介のセレモニーが行われ、選手たちのモティベーションは決勝に向けて徐々に高まっていった。

 

 

 

 

17gt5-CAL5そして、時刻は15時25分を迎え、300km(4,563mX 66周)に及ぶ決勝レースのスタートとなった。薄曇りながら気温は29℃(路面温度35℃)まで上昇する中、総勢45台のGTマシンがパレードラップ、フォーメーションラップを経て、爆音と共に一斉にローリングスタート!


17gt5-CAL3GT500クラスのスターティンググリッド6列目から追い上げることとなったLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sのアンドレア・カルダレッリは、5周目に1号車を交わして10番手に上がる。アンドレは重いマシンに苦しみながらも順位を死守して周回を重ねる。レースが20周を過ぎる頃からタイヤの磨耗に苦しみ、早めにピットインするマシンが見られるようになる中、アンドレア・カルダレッリはステイアウト。前を行くマシンを攻めるアグレッシブな走りを披露する。やがて、30周目を終えた6号車はほぼ予定通りにピットイン! タイヤ交換、給油を終えたWAKO’S 4CR LC500には大嶋和也が乗り込み、後半のスティントへ向かった。

その大嶋は、34周目に9番手、36周目には8番手、さらに49周目には7番手へと順位を上げる。しかし、53周目に1台のマシンに先行を許し、その後62周目には9番手へと後退してしまう。それでも我慢の走りを重ねた大嶋は66周のレースを走りきり、9位でフィニッシュした。

 

 

17gt5-CAL1アンドレア・カルダレッリ

「2ポイントは獲得しましたが、ガッカリです。ウェイトハンディにもかかわらず、マシンのペースは良かったのですが、自分のスティント中に前のマシンに数周にわたってブロックされ、オーバーテイクもままならず、タイムをロスしました。この状況を見てピットストップをもっと早くしていれば、5位か6位を狙えたかもしれません・・・。次の鈴鹿は、更に厳しいレースになると思います。それでも粘り強く戦ってチャンピオンに近づくよう、ベストをつくします!」

 

 次戦となるSUPER GT第6戦は8月26、27日、鈴鹿サーキットにて開催される。

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA