2017/07/23
SUPER GT Rd.4 Sugo

アンドレア・カルダレッリ、天候に翻弄された大荒れのレースで3位表彰台獲得!


17gt4-CAL7SUPER GT夏の3連戦の初戦、2017 AUTOBACS SUPER GT 第4戦「SUGO GT 300km RACE」が7月22、23日の両日、蔵王連峰を望むスポーツランドSUGO(宮城県)で開催された。

 

LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S、そしてドライバーのアンドレア・カルダレッリ/大嶋和也ペアは昨年、ここでポールポジションを獲得。SUGOを得意としており、優勝への期待が高まる中でのレースとなった。

(公式入場者数:7/22(土)9,600人、7/23(日)26,200人) 

17gt4-COU

 

 

 

 

尚、GRMドライバーのアンドレ・クートは、7月8日、中国Zhuhaiサーキットで開催されたChina GT Championshipのレース中のアクシデントで負傷。その治療に専念するため、予定されていた今大会と次戦富士大会への欠場を余儀なくされた。

 

 

 7月22日(土) 公式予選

 

17gt4-CAL2朝の公式練習(9時05分~10時54分)は、天気予報に反して、サーキット上空には青空が広がり、ドライコンディションのセッションとなった(気温32℃ 路面温度42℃)。


GT500クラス15台、GT300クラス28台の全車両が走行したこのセッションで、LEXUS TEAM LEMANS WAKO‘Sは、まず大嶋和也がチームのマシン、WAKO’S 4CR LC500(6号車)をチェック。続いてアンドレア・カルダレッリが午後の公式予選、さらに日曜日の決勝を見据えたセッティングを煮詰めていった。そしてセッションの最後、GT500車両占有の10分間でアンドレアはニュータイヤを装着してアタック。1分12秒394の最速タイムをマーク。WAKO’S 4CR LC500の好調さをアピールした。

 

21QC4722やがて公式予選1回目(GT500 Q1:14時36分~14時51分 気温29℃ 路面温度36℃)へとプログラムが進む。GT300クラスのQ1が開始された時点で雨粒が若干落ちたものの路面が濡れることはなく、Q1アタッカーを任されたアンドレア・カルダレッリはドライコンディションのもと、8番手となる1分12秒163のタイムを記録してQ2進出を決める。続くQ2(15時30分~15時42分)では、大嶋和也がプッシュ。だがライバル勢の速さが勝り、WAKO’S 4CR LC500は8番手(1分12秒163)で予選を終えた。

 

 

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アンドレア・カルダレッリ

「重いウエイトハンディ(60kg)がある中、マシンは好調で満足のゆく予選だったと思います。今日の予選はHonda勢が強く、その中に分け入ることは叶いませんでしたが、明日のレースでは上位を狙って頑張ります!」

 

 

 

 

 

 

 

7月23日(日) 決勝

 

17gt4-show決勝日はあいにくの小雨まじりの中でスタートした。しかし、スポーツランドSUGOには朝から多くのSUPER GTファンが集まり、午前中はピットウォーク、ドライバートークショー、そして選手紹介など、SUPER GTの魅力を伝える様々なファンサービスが行われ、サーキットにはファンの笑顔があふれていた。


17gt4-grid雨は大降りになることなかったものの、その後も降ったり止んだりを繰り返す悩ましい状況の中、時刻は午後2時30分を迎えた。引き続き細かい雨が降るウエットコンディションのもと(気温25℃、路面温度27℃)、パレードラン、フォーメーションラップを経て、総勢45台による決勝レース(81Lap)の火蓋が切られた。

 

 

 

 

 

17gt4-CAL68番手からスタートしたWAKO’S 4CR LC500を操るアンドレア・カルダレッリは、オープニングラップから快調にプッシュし、2周目には6番手に順位を上げる。GT300クラスの車両のアクシデントが発生し、セーフティカー(SC)が導入された後、雨脚がやや強まった17周目にはスピンを喫した1台のマシンを尻目に5番手に浮上。その順位でチャンスを伺うアンドレアは、雨が止み路面が一部乾き始めた30周目には4番手へとさらに順位を上げる。レインタイヤをいたわるため、濡れた路面を探しながら我慢の走りを続けたWAKO’Sカラー6号車だったが、それでも40周目には3位へポジションアップ! そして、アンドレアは2回目のSCランが解除されたタイミング(LAP46 気温25℃/路面温度26℃)でピットイン。

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スリックタイヤに交換したWAKO‘S 4CR LC500は大嶋和也に委ねられた。その直後に発生したアクシデントにより、3度目のSCランとなった後にピットインを行った車両があったことから、トップ2台のマシンが入れ替わったが、6号車は引き続き3番手を堅持。大嶋も鬼神の走りでその順位を守りきってチェッカーフラッグを受け、LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sは貴重な3位表彰台をゲット! シリーズランキングもトップ(41ポイント)に踊り出た。

 

17gt4-CAL5アンドレア・カルダレッリ

「ポディウム・フィニッシュができて本当に嬉しいです。路面コンディションの変化や度々のSC、GT300との難しい混走、ウエイトハンディを背負いながらの戦い・・・と、様々な要素があるとても厳しい、タフなレースでしたが、チームが良いマシンを作り、私達ドライバーもミスなくレースをしたことで、この結果を得られたのだと思います。沢山の応援を有難うございました!」

 

 

 

次戦となるSUPER GT第5戦は、8月5~6日、富士スピードウェイにて開催される。

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA