2017/05/21
SUPER GT Rd.3 Autopolis

アンドレ・クート、今季初のSUPER GT、16位スタートから7位フィニッシュ。アンドレア・カルダレッリ、予選6位ながら、レースでは残念な13位

 

17gt3-Grand stand5月20-21日、2017 AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」が、新緑萌える阿蘇のオートポリス(4,674m)にて開催された。昨年4月に発生した平成28年熊本地震の影響で同サーキットでの開催は2年ぶりとなり、多くのSUPER GTファンが久しぶりのレース観戦を楽しんだ。

 

(公式入場者数:5/20(土)10,470人、5/21(日),18,200人)

 

 

 

 

 

 

5月20日(土) 公式予選

 

17gt3-CAL2オートポリス上空には朝から青空が広がり、初夏を思わせる陽気(気温25℃)に場内放送では訪れたファンに熱中症への注意を呼びかけるほどだった。

 

GT500クラスの15台、GT300クラスの30台のマシンは、9時から1時間45分にわたる公式練習を行った。
GT500クラス、LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sのアンドレア・カルダレッリ/大嶋和也ペアはWAKO’S 4CR LC500(LEXUS LC500/Bridgestone/ウエイトハンディ60kg*)のセッティングを煮詰め、5番手となるタイム(1分34秒948)を記録してセッションを終えた。

 

*GT500クラスのウエイトハンディは50㎏までを車載、51㎏からは燃料流量リストリクターで調整。

 

17gt3-COU5また、今大会からD‘station Racing(GT300)より参戦のアンドレ・クートは、チームメイトの藤井誠暢とD’station Porsche(Porsche 911 GT3/Yokohama/WH24kg)をドライビングし、13番手(1分45秒818)のタイムをマークし、予選へと駒を進めた。

そして、公式予選へとプログラムが進んだ。(気温26℃/路面温度41℃)

 

まずGT300の1回目予選(Q1 13時30分~13時53分)では、アンドレ・クートがD‘station Racing 33号車のアタッカーを任され、ミス無くプッシュしたもののベストタイムは1分46秒016で16番手にとどまり、Q2進出はならなかった。


17gt3-COU6アンドレ・クート

「朝の公式練習ではマシンは良かったので、もっと良い結果を期待していたのですが、Q1ではフロントのグリップが足りずQ2への進出を逃してしまいました。ともかく明日のレースにフォーカスして追い上げを頑張ります」

 

17gt3-CAL3また、GT500のQ1(14時00分~14時15分)では、LEXUS TEAM LEMANS WAKO‘Sは大嶋和也をコースへ送りだし、1分35秒549をマーク。6号車は7番手でQ2進出を果たした。そのQ2では、アンドレア・カルダレッリがステアリングを握り、1分35秒675を記録。7番手でセッションを終えた。尚、予選終了後、上位の車両にペナルティ(黄旗中のタイム更新)が科されたため、6号車は6番手に浮上。グリッド3列目から決勝レースをスタートすることとなった。

 

アンドレア・カルダレッリ

「朝の走行時とはフィーリングが変わり、苦しい予選となりました。でも、ウエイトハンディを考えると悪くない結果と言えるでしょう。明日のレースではベストを尽くして戦います!」

 

 

 

5月21日(日) 決勝


17gt3-COU3決勝日も暑さが続き、12時25分からのウォームアップ(20分間)時の気温は23℃、路面温度36℃というコンディションとなった。絶好のレース日和の中、14時00分、65ラップにわたる決勝レースの火蓋が切られた。


D‘station Racingのアンドレ・クートは、GT300クラスのグリッド8列目からスタート。D’station Porsche(33号車)でのレースはこれが初めてだったにもかかわらず、クートはミスの無い巧みなドライビングを披露。GT500クラス上位が5周目に入ったところで発生したアクシデントによりセーフティカー(SC)が導入されるまでに5ポジションアップ。その後もポジションを9位まで上げ、26周を終えたところでピットイン。レース後半を担当した藤井誠暢も気迫の走りを続け、7位でチェッカーフラッグを受けた。

 

17gt3-COU7

 

 

アンドレ・クート

「16位からのスタートで7位。チームの貴重なポイントゲット(4pt)に貢献できたことは良かったです。このサーキットの特性とポルシェとの相性の点から、優勝を狙えるマシンではありませんでしたが、抜きどころの少ないレイアウトでもトモ(藤井選手)と順位を上げられたのは良かったです。次のSUGOではもっと上を狙ってゆきます!」

 

 

 

 

 

17gt3-CAL1LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sのスタートドライバー、アンドレア・カルダレッリは、レース序盤から6番手を死守。しかし、中盤からWHを背負う6号車は8番手へと後退。そして31周を終えたところで、WAKO’S 4CR LC500は大嶋和也へ託された。迅速なピットワークで6号車は実質6番手でコースに復帰。大嶋は46周目にライバルの1台を交わし、さらに戦列を去った1台を尻目に4番手へと浮上する。その勢いのまま大嶋は3番手争いに加わるが、なんと1台のマシンと軽く接触! その際のダメージによりWAKO’S 4CR LC500のペースは徐々に落ち、遂にフィニッシュまで3周となったところでピットイン! コースへと復帰することなくそのまま13位でレースを終えた。

 


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アンドレア・カルダレッリ

「こんな形でレースを終えることになり、残念です。レースは難しく、私のスティントでもかなりの接触があるファイティングなシーンが多くありました。幸いダメージはありませんでしたが、カズヤは接触によりタイヤにダメージを受けたようで、レースを終えることになってしまいました。でも、これもレース。次戦で必ず挽回します!」

次戦、AUTOBACS SUPER GT 第4戦は、7月22~23日、スポーツランドSUGOにて開催される。

 

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA