2015/10/18
SUPER FORMULA Rd.6 Sugo

アンドレア・カルダレッリ、スタート直後の不運な接触により16位でレースを終える

  

15sf6-CAL3 2015 全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦が10月17、18日、仙台市郊外に位置するスポーツランドSUGOにて開催された。LENOVO TEAM IMPULに所属するアンドレア・カルダレッリにとってSUGOは前戦オートポリスに続き、ダラーラ製SF14では初挑戦となるサーキット。69.3mという大きな高低差が最大の特徴で、中高速コーナーが多く、コース幅も狭いテクニカルコースとして知られている。

 

 

 

 

 

 

10月17日(土) 公式予選

 

15sf6-CAL1紅葉が始まった美しい森に囲まれたサーキットは、朝から見事な秋晴れに恵まれ、気温も18℃と清々しい予選日となった。フリー走行(9時00分~10時00分)には19台のマシンが出走し、練習走行を行いながらマシンのセッティングを進めて行った。LENOVO TEAM IMPUL SF14(20号車)のアンドレア・カルダレッリは計32周をドライブしてベストタイムは1分06秒282。9番手でセッションを終えた。

 

15sf6-CAL2そして、時刻は13時45分となり、20分間の全車によるノックアウト予選(Q1)が行われた。コンディションは天候晴れ、気温19℃、路面温度29℃。走行開始3分後に赤旗が提示されてセッションが中断され(13時48分~13時57分)、その再開直後に再び赤旗中断(13時59分~14時04分)になるという荒れたセッションとなった。その中で、20号車のアンドレア・カルダレッリは1分05秒948のタイムをマークして7番手となり、トップ14台によるQ2へと難なく進出した。しかしそのQ2(14時28分~14時35分)では1分05秒838までタイムを詰めたものの10番手に留まり、Q3へと駒を進めることはできなかった。

 

15sf6-CAL4アンドレア・カルダレッリ

「良い予選だったとは言えませんね・・・。Q1からQ2へステップアップはできましたが、Q2ではマシンのバランスは良かったものの、スピード不足に苦しみました。問題がどこなのか、これからチームとチェックして明日の決勝への対策を検討します。抜きどころが少ないサーキットで10番手からのスタートは厳しいですが、SUGOのレースは色々なことが起こるので、最後まであきらめずにベストを尽くします」

 

 

 

 

 

10月17日(日) 決勝

 

15sf6-grid決勝日も前日に続き快晴となり、朝のフリー走行(9時05分~9時35分)は気温17℃、路面温度21℃という清々しいコンディションのもとで行われた。

LENOVO TEAM IMPUL 20号車のアンドレア・カルダレッリは、昨日より煮詰めたセッティングが功を奏し、1分06秒726と2番手のタイムを記録。好調さを取り戻し、レースへの期待が高まった。

 

そして時刻は14時30分を迎え、天候は晴れ、気温21℃、路面温度31℃というコンディションのもと、3.7kmのコースを68周で戦われるレースの火蓋が切られた。

 

 

 

15sf6-CAL105列目イン側から好スタートを決めたLENOVO TEAM IMPULのアンドレア・カルダレッリだったが、なんと1コーナーの渋滞で前方のマシンと接触。フロント部分にダメージを負い、順位も12番手へと後退してしまう。1ピットストップで済ませたいアンドレアはそのままのマシンで走行を続けるが、ダメージによる影響は軽くはなく、ペースを上げることができない。ポジションも8周までに16番手までダウン。そして10ラップを終えたところでピットイン。燃料補給を済ませ、フロントノーズとフロントタイヤを交換し、ピットクルーはアンドレアを18番手でコースへと送り出した。アンドレアはそのポジションで自己ベストタイムを更新しながら懸命にプッシュを続け、52周目までに16番手までポジションを上げる。しかし1周目のアクシデントによる遅れは大きく、それ以上のポジションアップはかなわず、その順位でレースを終えることとなった。

 

15sf6-CAL5アンドレア・カルダレッリ

「スタートはとても巧くゆき、数台のマシンも交わしながら1コーナーへ進みましたが、そこでの大渋滞に巻き込まれ、行き場を失いました。誰のミスでもなく、そこにいた自分の不運としか言いようがありません。レースに向けてのマシンはとても速く好調だっただけに悔しいです・・・」

 

 

 

 

 

 

2015年の最終戦となるSUPER FORMULA第7戦は鈴鹿サーキットを舞台に11月7、8日に開催される。

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA