アンドレア・カルダレッリ、ベストなペースを得られず15位でフィニッシュ
2015 全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦が9月12日、13日、舞台を九州大分県のオートポリス(全長4,674m)に移して開催された。
今季、LENOVO TEAM IMPULに所属するアンドレア・カルダレッリにとって同サーキットでのトップフォーミュラ参戦は2011年以来、さらにダラーラ製マシン、SF14では初挑戦となった。
9月12日(土) 公式予選
阿蘇の外輪山に位置するオートポリスは早朝から曇り空に覆われていたが、徐々に晴れ間が広がり、フリー走行(10時00分~11時15分)は気温21℃と清々しいドライコンディションのもと、エントリー全19台のマシンが参加して行われた。
LENOVO TEAM IMPUL SF14(20号車)のアンドレア・カルダレッリは、セッティングを煮詰めながら24ラップを走りこみ、5番手となる好タイム(1分28秒591)をマークしてセッションを終えた。
やがて時刻は14時40分を迎え、アンドレア・カルダレッリはまず20分間で行われる19台によるノックアウト予選(Q1)へと向かった(気温22℃/路面温度31℃)。朝の好調さを維持することが期待されていたLENOVO TEAM IMPUL SF14とアンドレア・カルダレッリだったが、ペースが上がらずベストタイムは1分28秒502。順位は14番手となり、辛うじてトップ14台によるQ2(15時10分~15時17分)に進出したものの、ここでも苦戦。ベストタイム1分28秒056で12番手となり、Q3への切符を手に入れることは叶わなかった。
「朝の走行ではずっと良かったんですが、予選ではトラクション不足に苦しみました。路面が変わったのか、セッティングが合わなかったのか・・・残念です。これからエンジニアと対策を話し合います。この位置からのスタートとなり、明日のレースは厳しいものになりますが、ともかくプッシュするしかありません」
9月13日(日) 決勝
決勝当日朝のフリー走行(9時30分~10時00分)は青空のもと、気温19℃と、初秋の風が心地よいドライコンディションのもとで行われた。LENOVO TEAM IMPUL 20号車のアンドレア・カルダレッリはやや軽めの燃料で走行してトップタイム(1分29秒425)をマーク。その後、セッション後半は決勝を見据えた燃料満タンでのマシンチェックを行った。アンドレアは「昨日よりマシンは改善したけど、まだ色々レースに向けて詰めたいことが残っている」とコメント。
そして15時00分、気温21℃と過ごしやすい陽気の中、250km(54周)で争われるレースの火蓋が切られた。
6列目12番手からスタートしたLENOVO TEAM IMPULのアンドレア・カルダレッリはオープニングラップにひとつ順位を上げ、11番手で戻って来ると、6周目には10番手へとさらにポジションアップ。そして16周を終えたところでピットイン! クルーはタイヤ4本を交換し、給油を済ませ、アンドレアを16番手でコースへと送り出した。
その後も自己ベストタイムを更新しながら粘り強いドライビングを続けるアンドレアだったが、タイヤ無交換、または2本交換作戦によってピットストップ時間を大幅に短縮させた車両が多くあり、順位を大きく上げることができず、LENOVO TEAM IMPUL 20号車のアンドレアは15位でフィニッシュするにとどまった。
「朝のフリー走行で得られた良いバランスでしたが、決勝ではまた違うマシンになってしまい、ベストなペースが得られず苦しいレースとなりました。スタートは上手くゆきましたが、イン側だったので行く手を阻まれジャンプアップができず、また、ピットインのタイミングやタイヤ交換の戦略がうまくゆかず、残念でした。なかなか結果が出せず、歯がゆいばかりですが、残る2戦では良い流れを作りたいと思っています。引き続き応援をよろしくお願いします!」
次戦、SUPER FORMULA 第6戦は10月17日、18日、スポーツランドSUGO(宮城県)にて開催される。
Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA
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