2012/09/09
SUPER GT Rd.6 Fuji

A.クート、今季初の表彰台! A.カルダレッリは不運を乗り越え7位フィニッシュ

SUPER GTも第6戦「FUJI GT 300KM RACE」を迎え、いよいよシリーズチャンピオンを目指す攻防が富士スピードウェイで炸裂した。同サーキットでは今春の第2戦に続く2回目。今大会も2日間で述べ52,000人のSUPER GTファンが見守る中、GT500 15台/GT300 24台によるエキサイティングなレースが展開された。

9月8日(土)、朝の公式練習(9:40-11:40)は、秋の日差しが心地良い天候(気温27℃/路面温度30℃)の中行われ、LEXUS TEAM KeePer Kraftのアンドレア・カルダレッリ/国本雄資組は、5番手(1’34.180)、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHのアンドレ・クート/荒聖治組は、7番手(1’34.364)のタイムでセッションを終えた。

そして、14:00より公式予選が開始され、GRMの二人のドライバーがそれぞれGT500クラスのQ1を担当。LEXUS KeePer SC430はアンドレア・カルダレッリがQ1を7番手タイム(1’33.856)で通過。トップ11台によるQ2ではチームメイトの国本雄資が最終ラップで3番手(1’33.933)に踊り出ると、トップ7台によるQ3では再びアンドレアが渾身のアタック!その結果、チームの今季ベストリザルトとなる予選3番手(1’33.297)を獲得した。

アンドレア・カルダレッリ
「レクサス勢のトップで終わったことはハッピーです。でも、NISSAN GT-Rの2台に及ばなかったことは反省点として残りました。明日に向けてこれからその辺を改善しなくてはなりません。決勝は2列目からのスタートなので、優勝に向けてチームと一丸となってガンバリマス!」

また、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHのアンドレ・クートも、Q1を9番手(1’33.908)で終え、Q2では荒聖治のアタックで5番手(1’34.002)へ浮上。そして最後のQ3ではクートの果敢なドラビングで6位(1’33.452)となった。

アンドレ・クート
「朝からセッティングを変えて、良い予選ができました。チームとヨコハマさんのグッドジョブのおかげです。後は明日もこのパフォーマンスをキープして、良い結果が得られるよう、ベストを尽くします。」


翌10月9日(日)、富士山麓は爽やかな好天に恵まれ、9:00~9:30のフリー走行が行われた。各チームは決勝レースへ向けてのウォームアップを行い、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHはユーズドタイヤで3番手となるタイム(1’34.881)をマークし、決勝への手応えを得た。またLEXUS KeePer SC430は満タン、ユーズドタイヤで行ったセッションでも9番手(1’35.483)の仕上がりとなった。

そして、14:00(気温30℃/路面温度46℃)、フォーメーションラップを経て66周の決勝レースの火蓋が切られた。

3列目からスタートしたWedsSport ADVAN SC430のアンドレ・クートは6番手に就けてチャンスをうかがい、6周目のストレートエンドで前方の6号車(ENEOS SUSTINA SC430)を見事に交わし5番手へ。更に次のラップではGT300に絡まれた35号車、その混乱で乱れた戦列を巧みにすり抜け3番手へと順位を上げる。そして2番手の1号車(S Road REITO MOLA GT-R)とのテールトゥーノーズのバトルを展開し、11周目で見事なテークオーバーにより2位へ浮上!そこからも自己タイムを更新しながらアグレッシブな走りでトップの12号車(カルソニックIMPUL GT-R)を追う。やがて、32周終了時にピットイン。給油・タイヤ交換を終えてステアリングを荒聖治に託した。19号車は早めのピットストップを行っていた1号車に再び先行を許し3番手で後半のレースを続ける展開に。その後も荒はタイムを更新しながらプッシュし続け、WedsSport ADVAN SC430は3位でフィニッシュ!今季初の表彰台を獲得した。

アンドレ・クート
「久しぶりに思いっきり自分らしいレースができて楽しみました。ここまでの道のりは長かったですが、やっと表彰台をゲットできました。戦闘力のあるマシンを用意してくれたチーム、セイジと喜びを分かち合えたのが本当にハッピーです。ファンの大きな声援にも感謝しています。有難うございました。この良い流れは必ず次戦のオートポリス(9月29~30日)へ持ち込みます。引き続き応援をよろしくお願いします。」

一方、2列目からのスタートを任されたアンドレア・カルダレッリはLEXUS KeePer SC430を操り、序盤3番手をキープして周回を重ねてゆく。しかし、7周目の最終コーナーで何とGT300に接触され、コースオフ! マシンにダメージは無かったものの、この不運なアクシデントにより順位を10位まで下げてしまった。それでもアンドレアは怒涛の追い上げを見せ、わずか4ラップで6番手までポジションを挽回。しかし、タイヤがやや厳しくなった35号車は23周目に後方の36号車(PETRONAS TOM’S SC430)に交わされ7番手へ。
そして32周を終えたところでルーティンストップを行い、35号車には国本雄資が乗り込んでコースへ戻った。レース中盤、ペナルティーを受けた1台を交わして6番手へ。しかし、最終ラップで39号車(DENSO KOBELCO SC430)に先行され、KeePerブルーの35号車は7位(4ポイント)でレースを終えた。

アンドレア・カルダレッリ
「序盤、タイヤを温存しながらもハイペースでドライビングでき、最低でも3位をキープできる感触があっただけに、あの接触さえなければ・・・とガッカリですが、これもレース。今回は残念な結果でしたが、マシンもどんどん良い方向にいっているので、気持ちを切り替えて次戦へ挑みます。」
Photos by T.Moriyama