2011/07/31
SUPER GT Rd.4 Sugo

アンドレ・クート、本領を発揮できずリタイアに終わる・・・

2011年AUTOBACS SUPER GTもシリーズ(全8戦)の折り返しとなる第4戦”SUGO GT 250Km RACE”を迎えた。舞台は3月11日の東日本大地震で大きな被害を受けた宮城県内に位置するスポーツランドSUGO。今大会も東日本大震災復興支援大会と位置づけられ、モータースポーツを通じて震災によって苦しむ人々へ勇気と感動を伝えるメッセージを込めてイベントが開催された。
GRMドライバー、アンドレ・クートと所属するLEXUS TEAM KRAFTも約一ヵ月半のインターバルを経て、再び白熱するレースへ戻ってきた。

7月30日(土)、朝の公式練習(8:23-10:10)が雨の降る中スタート。セッション中盤に雨脚が強まり、コースオフするマシンが続出する場面もあったが、その雨も後半には止みはじめた。D’STATION KeePer SC430は、このサーキットでの優勝経験も豊富なベテラン脇阪寿一が16周、アンドレ・クートが終盤7周を走り、11番手タイム(1’30.392)を記録して午後の予選へと駒を進めた。

そして、公式予選1回目は路面がほぼ乾いた12:25から開始された。まずGT500クラス(15台)とGT300クラス(22台)の混走セッションで脇阪寿一が8周目に1’17.321の好タイムで2番手をマーク。しかし、その後再び雨が落ち始め、コースオフしたマシンのために赤旗中断。残り5分で混走セッションは再開されたものの、クートをはじめ多くのドライバーが予選通過タイムをクリアできず、13:39から10分間にわたって行われたGT500予選セッションでそのメニューを消化することとなった。ここではコンディションはほぼドライ状況に戻っていたが、アタック時にトラフィックに引っかかったアンドレはタイムを更新するには至らなかった。しかし、D’STATION KeePer SC430は脇阪がマークしたタイムにより1回目の予選を10番手で終え、2回目の予選となるスーパーラップ(SL)への進出を果たした。
その後、雨脚が強まり、更に強い風と共に霧も広がる難しいヘビーウェットコンディションとなる中、15:20にGT500のSLトップバッターとして脇阪が操る35号車がコースイン。ウォームアップランから落ち着いた1周のアタックに入った脇阪は1’32.960のタイム。そして残り9台によるSLの結果、D’STATION KeePer SC430は8番手となり、翌日の決勝グリッドが確定した。


7月31日(日)、気温21℃と涼しい中、朝のフリー走行(45分間)が9:10からスタート。コンディションはあいにくのウェット。D’STATION KeePer SC430にはまずアンドレ・クートが乗り込み、17ラップに渡りマシンをチェック。後半、ハーフウェットとなってきた路面で脇阪寿一がステアリングを握り、8番手となるタイムを(1’27.760)をマークしてセッションを終えた。

そして、27,000人(2日間合計観客動員数 36,200人)のGTファンが見守る中、いよいよ14:00のスタート時刻を迎えた。スポーツランドSUGO上空には厚い雨雲がたれこめ、いつ雨が降り出してもおかしくない天候だったが、ドライコンディション(気温21℃/路面温度22℃)のもと、250km(68周)に及ぶレースの火蓋がきられた。 D’STATION KeePer SC430のスターティングドライバー、アンドレ・クートは4列目から落ち着いたスタートを切り、3周目で前を行くマシンを交わして先ず7番手、そして8周目に6番手に浮上する。しかし、アップダウンのきついSUGOを好きなコースと言うアンドレだったが、思うようにペースを上げられず、徐々にポジションを失い始め、25周目までに10番手までポジションダウンを余儀なくされた。そして26周目にルーティーンのピットインを行い、ドライバー交代・給油・タイヤ交換を行った。そこから35号車のステアリングを引き継いだ脇阪寿一は、コンスタントにラップを刻んでいたが、36周目の裏ストレートエンドでハードブレーキングをしたマシンを避けきれず接触!ラジエーターにダメージを負ったD’STATION KeePer SC430はピットへ戻り、そこでレースを終えることとなった。

アンドレ・クート
「今日のレースはまずまずのスタート位置から序盤プッシュをして行きましたが、アンダーステアーに悩み攻めきれませんでした。後半戦では必ず挽回して行きます。引き続き応援をよろしくお願いします!」
Photos by T.Moriyama