2010/05/02
SUPER GT Rd.3 Fuji
LEXUS TEAM SARDとアンドレ・クートは無念のリタイア・・・
5月1-2日、富士スピードウェイ(静岡県)にて2010 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」が開催された。毎年ゴールデンウィーク中に行われるこの一戦には多くのGTファンが詰めかけ、白熱したレースを堪能するが、今年も2日間の総入場者数は79,600人と主催者より発表された。
GRMドライバーのアンドレ・クートとLEXUS TEAM SARDは前戦終了時点でドライバーズランキング9位(チームランキング8位)。この大会では予選にスーパーラップ方式が採用され、決勝レースは通常より長い400km。そして2回のピットインが義務付けられており、まさに各チームにとってはチャレンジングな一戦。観戦するファンにとっては見ごたえのあるレースとして高い人気を得ている。
5月1日(土)、富士山麓は新緑が映える好天に恵まれ、朝の練習から午後の予選までの公式プログラムはドライコンディションのもとで行われた。
今回、39号車DENSO DUNLOP SARD SC430は14kgのウエイトハンディが課せられている。アンドレとチームメイトの平手晃平は公式練習でマシンの仕上がりをチェック。そして「アンダーステア、タイヤのグリップが足りない」というドライバーからのフィードバックやデータをベテラン・エンジニアのリカルド・ディヴィラが分析し、午後の予選に向けてマシンのセッティングを煮詰めて行った。
公式予選1回目は13:50にスタート。気温21℃(路面温度40℃)というコンディションの中、まずGT500クラスとGT300クラスの混走セッション(25分)が行われ、2名のドライバーが予選基準タイムをクリアして行く。LEXUS TEAM SARDの2選手は難なくこのミッションを消化し、更にクートは1’36.048のタイムをマークし、6番手で次の10分間のGT500単独の予選セッションへと駒を進めた。ここでLEXUS TEAM SARDの予選アタッカー、アンドレ・クートは区間タイムを更新しながら果敢に攻めたが、タイムは1’35.465で10位。このセッションのトップ8位以内に残ることは叶わず、目標だったスーパーラップへの進出は果たせなかった。
5月2日(日)、引き続き富士スピードウェイは初夏を思わせる天候のもと、8:30からフリー走行セッションが行われた。ここで37台(GT500 13台、GT300 24台)のマシンはレースに向けた最終調整を進める。その後、ドライバー達は様々なイベントでファンとの交流を楽しみながら、決勝スタート時刻を待った。
そしていよいよ14:00。気温は22℃(路面温度35℃)、1周4.563km、約1.5kmのストレートが圧巻の富士スピードウェイで88周にわたるレースの火蓋がきられた。
5列目からスタートしたアンドレ・クートは見事に前を行くマシンを捕らえ、8位でオープニングラップを終えて戻って来た。快調な滑り出しをしたかに思われたDENSO DUNLOP SARD SC430だったが、7周目からラップタイムが急に落ち始め、毎周ポジションひとつずつ落として行く。そして10周目からは11番手での走行を強いられることに! アンドレは懸命にマシンを操るが、思うようなペースが得られず、前の集団とのギャップは徐々に広がっていった。31周を終えたところでLEXUS TEAM SARDは1回目のピットインを行い、アンドレ・クートから平手晃平へとスイッチされた。
そこから平手も我慢の走りで周回を重ねて行ったが、44周目のBコーナーで突然マシンはストップ。LEXUS TEAM SARDにとっては残念なマシントラブルによるリタイアとなった。
アンドレ・クート
「スタートしてから数ラップは先頭集団と同じペースで走れていましたが、急にタイヤのグリップダウンが始まり、みるみるうちに前のマシンに離されて行きました。コウヘイも頑張ってくれていましたが、突然駆動系トラブルと思われる症状が出てマシンを止めざるを得なかったようです。これからチームがその原因を探します。いずれにしても、この富士では僕たちに足りないことは色々あったし、レース中盤でリタイアとなってしまいましたが、SC430が1位から4位まで独占するという良い結果だったことはLEXUS勢の一員としてよろこんでいます。
次戦にはタイヤとマシンのベストなパッケージを見つけて挑みたいですね。どうか応援をよろしくお願いします。」
次回のSUPER GT第4戦は舞台をマレーシアのセパンサーキットに移し、6月19-20日に開催催される。
GRMドライバーのアンドレ・クートとLEXUS TEAM SARDは前戦終了時点でドライバーズランキング9位(チームランキング8位)。この大会では予選にスーパーラップ方式が採用され、決勝レースは通常より長い400km。そして2回のピットインが義務付けられており、まさに各チームにとってはチャレンジングな一戦。観戦するファンにとっては見ごたえのあるレースとして高い人気を得ている。
5月1日(土)、富士山麓は新緑が映える好天に恵まれ、朝の練習から午後の予選までの公式プログラムはドライコンディションのもとで行われた。
今回、39号車DENSO DUNLOP SARD SC430は14kgのウエイトハンディが課せられている。アンドレとチームメイトの平手晃平は公式練習でマシンの仕上がりをチェック。そして「アンダーステア、タイヤのグリップが足りない」というドライバーからのフィードバックやデータをベテラン・エンジニアのリカルド・ディヴィラが分析し、午後の予選に向けてマシンのセッティングを煮詰めて行った。
公式予選1回目は13:50にスタート。気温21℃(路面温度40℃)というコンディションの中、まずGT500クラスとGT300クラスの混走セッション(25分)が行われ、2名のドライバーが予選基準タイムをクリアして行く。LEXUS TEAM SARDの2選手は難なくこのミッションを消化し、更にクートは1’36.048のタイムをマークし、6番手で次の10分間のGT500単独の予選セッションへと駒を進めた。ここでLEXUS TEAM SARDの予選アタッカー、アンドレ・クートは区間タイムを更新しながら果敢に攻めたが、タイムは1’35.465で10位。このセッションのトップ8位以内に残ることは叶わず、目標だったスーパーラップへの進出は果たせなかった。
5月2日(日)、引き続き富士スピードウェイは初夏を思わせる天候のもと、8:30からフリー走行セッションが行われた。ここで37台(GT500 13台、GT300 24台)のマシンはレースに向けた最終調整を進める。その後、ドライバー達は様々なイベントでファンとの交流を楽しみながら、決勝スタート時刻を待った。
そしていよいよ14:00。気温は22℃(路面温度35℃)、1周4.563km、約1.5kmのストレートが圧巻の富士スピードウェイで88周にわたるレースの火蓋がきられた。
5列目からスタートしたアンドレ・クートは見事に前を行くマシンを捕らえ、8位でオープニングラップを終えて戻って来た。快調な滑り出しをしたかに思われたDENSO DUNLOP SARD SC430だったが、7周目からラップタイムが急に落ち始め、毎周ポジションひとつずつ落として行く。そして10周目からは11番手での走行を強いられることに! アンドレは懸命にマシンを操るが、思うようなペースが得られず、前の集団とのギャップは徐々に広がっていった。31周を終えたところでLEXUS TEAM SARDは1回目のピットインを行い、アンドレ・クートから平手晃平へとスイッチされた。
そこから平手も我慢の走りで周回を重ねて行ったが、44周目のBコーナーで突然マシンはストップ。LEXUS TEAM SARDにとっては残念なマシントラブルによるリタイアとなった。
アンドレ・クート
「スタートしてから数ラップは先頭集団と同じペースで走れていましたが、急にタイヤのグリップダウンが始まり、みるみるうちに前のマシンに離されて行きました。コウヘイも頑張ってくれていましたが、突然駆動系トラブルと思われる症状が出てマシンを止めざるを得なかったようです。これからチームがその原因を探します。いずれにしても、この富士では僕たちに足りないことは色々あったし、レース中盤でリタイアとなってしまいましたが、SC430が1位から4位まで独占するという良い結果だったことはLEXUS勢の一員としてよろこんでいます。
次戦にはタイヤとマシンのベストなパッケージを見つけて挑みたいですね。どうか応援をよろしくお願いします。」
次回のSUPER GT第4戦は舞台をマレーシアのセパンサーキットに移し、6月19-20日に開催催される。
Photos by T.Moriyama
TOPICS:
白血病と戦うアンドレ・クートの息子、アフォンソや多くの患者のために、富士スピードウェイに来場した日本赤十字社の献血車にて平手晃平が骨髄バンクへのドナー登録を行った。
「多くの人と同じように、僕も白血病のことや骨髄移植のことなど、重いイメージこそありましたが実際には何も知りませんでした。でもチームメイトが直面している問題、辛い状況からその病気や治療方法など色々調べ、勉強しました。そして、とても簡単な方法でドナー登録が出来ることが判りました。僕がドナー登録することで誰かの命が助かることは僕の誇りとなるでしょうし、またドナーが増えるきっかけになればすごく嬉しいです」とアンドレのチームメイトは熱く語った。
また、今回は30人以上のボランティアにより骨髄バンクへのドナー登録の呼びかけとパンフレットやステッカーの配布が行われ、延べ100人近いSUPER GTファンによるドナー登録や献血が行われた。