2010/04/04
SUPER GT Rd.2 Okayama

アンドレ・クート、我慢の走りで10位フィニッシュ

波乱の開幕戦(鈴鹿)の記憶がまだ新しい4月3-4日の両日、2010 AUTOBACS SUPER GT 第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が岡山国際サーキット(岡山県美作市)にて開催された。
2週間前に行われた前戦では13位から6位までポジションアップを果たし、レース総合結果5位に貢献したGRMドライバー、アンドレ・クートはLEXUS TEAM SARDと共にこの1戦にチャレンジ。またベテランエンジニア、リカルド・ディヴィラも、テクニカルなコースレイアウトを考慮したマシンセッティングに手腕を発揮した。尚、SUPER GTでは前レースの結果に応じてウエイトハンデが課せられるため、今回の岡山大会では、39号車のDENSO DUNLOP SARD SC4305には12kgのウェイトが積まれている。


サーキットのある岡山県美作市は満開の桜が美しいものの朝夕はまだ肌寒い。その中で迎えた4月3日(土)。午前中に1時間の公式練習が2回行われ、各チームはドライコンディション(気温7℃/路面温度9℃)でのマシン調整を行った。
まず1回目のセッション(8:20-9:20)で、アンドレ・クート14周、平手晃平が9周を走行し、9番手となるタイム(1’26.726)をマークした。続く2回目のセッション(10:15-11:15)ではアンドレ12周、平手19周を走り10番手(1’26.164)となった。

やがて、午後のプログラムに移り、2名のドライバーが予選通過基準タイムをクリアするための公式予選1回目が行われ、39号車の両ドライバーは問題なく予選を通過してこのセッションを終え、15:20から行われるノックダウン形式の予選へと臨んだ。
気温13℃/路面温度29℃のセッション1(10分間)はアンドレ・クートが担当。1回の赤旗中断があった中、果敢なドライビングでアタックしたアンドレは9番手(1’24.628)に入り、セッション2への進出を決めた。次のセッション2は平手がステアリングを握り7分間に制限された時間内で好調にアタックしていった。しかし最後のセクターで他車に進路がふさがれたため39号車のタイムは9番手(1’24.671)にとどまり、惜しくもセッション3への進出を逃す結果となった。


4月4日(日)、快晴に恵まれた岡山国際サーキットには朝から多くのGTファンが集まり、その観客動員数は2日間で延べ25,000人と主催者から発表された。
9:00からのフリー走行を経て、いよいよ14:00、フォーメーションラップ1周を終えたGT500クラス13台、GT300クラス20台が82周に及ぶレースをスタートした。気温が18℃(路面温度30℃)に上昇する中、5列目に就けたDENSO DUNLOP SARD SC430のスタートドライバー、アンドレ・クートは6位争いを展開する集団の中で様子をうかがう。そして6周目に前方の32号車(EPSON HSV-010)をかわして8番手に上がるが、11周目に8号車(ARTA HSV-010)の先行を許して9番手に後退する。その後14周目には23号車(MOTUL AUTECH GT-R)を交わして8番手へと浮上。そのポジションでアンドレは粘りのドライビングで周回を重ねる。だがタイヤの消耗のせいか、ペースが思うように上げられず、前を行くマシンとのギャップが徐々に大きくなってしまう。そして31周目には17号車(KEIHIN HSV-010)に、33周目には100号車(RAYBRIC HSV-010)にパスされて2ポジションダウン。アンドレはたまらず36周目にピットインし、マシンをチームメイトの平手晃平へと託した。給油を済ませ、フレッシュなタイヤに履き替えた39号車をドライブする平手は、10番手をコンスタントにキープするが、ポジションを上げるには至らず、そのまま10位でチェッカーフラッグを受けた。

アンドレ・クート
「今回は気温が上がったせいか、マシンとタイヤのマッチングにちょっと苦しみました。スタートから5~6周は良かったのですが、その後タイヤが厳しくなってしまい、前戦のようなポジションアップを果たすことは出来ませんでした・・・。それで僕達は予定より10周ほど早いピットインを余儀なくされましたが、コウヘイが頑張って46周のセカンドスティントを走り抜いてくれました。今日のデーターをリカルド(チーフエンジニア)やダンロップのスタッフと解析して次戦に生かしていきます。次戦は400kmの長いレースとなりますが、引き続き39号車の応援をよろしくお願いします!」

次回のSUPER GT第3戦は5月1-2日、静岡県の富士スピードウェイにて開催される。


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アンドレ・クートは愛息アフォンソと多くの白血病患者のため、骨髄バンクへのドナー登録を呼びかけている。SUPER GTを運営するGTアソシエイションも骨髄バンクの広報活動、広報の場の提供、ドナー登録への協力など骨髄バンク活動を行う各団体と協力してその運動を広めている。
http://supergt.net/sp/marrowdonorprogram/