2010/03/21
SUPER GT Rd.1 Suzuka
2010 AUTOBACS SUPER GT ついに開幕!
アンドレ・クート、荒れたレースで5位入賞を果たす!
モータースポーツファン待望の2010 AUTOBACS SUPER GTがついに3月20-21日、鈴鹿サーキットで開幕した。2日間のビックイベント「SUZUKA GT 300km」に、述べ53,000人の観客が詰めかけ、迫力のレースを堪能した。
今シーズン、GRMがマネージメントを行うアンドレ・クートは昨年に引き続き、平手晃平と共にLEXUS TEAM SARDから全8戦で争われるシリーズに参加する。また、日本のSUPER GTやフォーミュラ・ニッポンでも数々の実績を残しているベテラン、リカルド・ディヴィラが同チームのチーフエンジニアに就任し、名門チームとして更に強力な参戦体制が整えられることになった。
SUPER GTのGT500クラスは、LEXUS TEAM SARDをはじめとするトヨタ勢(計5チーム5台)が、3.4リッターV8エンジン、FR(フロントエンジン・リア駆動)、カーボンモノコック・シャシーの「レクサスSC430」を武器に、同スペックの日産勢(GT-R計3チーム3台)、ホンダ勢(今年投入された新モデル、HSV-010 GT計5チーム5台)と白熱したレースを展開して行く。
3月20日(土)、舞台となった鈴鹿サーキットは終日穏やかな快晴に恵まれた。まず朝9:00より2時間40分にわたる公式練習が行われ、GT500クラスの13台とGT300クラスの20台が混走して予選に向けたマシンの最終調整を行った。2年ぶりにデンソーカラーをまとった39号車「DENSO DUNLOP SARD SC430」を操り、アンドレ・クートは19ラップ、平手晃平は14ラップをそれぞれドライブ。12番手(1’56.317)でセッションを終えた。
やがて13:15より45分間の公式予選1回目が行われ、2名のドライバーが予選通過基準タイム(トップ3の平均タイムの107%)をクリアしつつ、15:10から開始されるノックダウン形式の予選に向けたセッティングを行った。このノックダウン予選とは、セッション1で上位10台が、セッション2で上位7台が選抜され、最終セッション3にて7位までの決勝グリッドが決定されるというもの。ドライバーは一人が2セッション続けて走行できないルールがある(すなわち、A→B→AまたはB→A→Bの順)他、セッション3に進出したマシンはそこで使用したタイヤで決勝をスタートすることが義務付けられている。こうしたレギュレーションを踏まえ、LEXUS TEAM SARDはまずアンドレ・クートでセッション1をスタートさせた。気温18℃(路面温度28℃)、ドライコンディションのもと、10分のセッションでタイムアタックを行ったアンドレだったが、思うようなグリップを得られず、13番手(1’55.019)に甘んじ、セッション2への進出はかなわなかった。
3月21日(日)、朝のフリー走行はやや肌寒く感じる(気温15℃)中でスタート。前夜に降った雨のため、ウェット宣言が出されたが、セッション中盤から路面も乾き始め、チームはそれぞれ決勝に向けたマシンの調整を行った。ダンロップタイヤのユーザーであるLEXUS TEAM SARDはアンドレによりセミ・ウェットコンディションでの好パフォーマンスを確認。後半スリックタイヤでドライビングした平手もコンスタントなラップタイムを刻み、走行を終えた。
そして、14:00、いよいよ2010 SUPER GT第1戦の火蓋がきられた。黄砂も混じる北西の強い風が吹く曇り空のもと、GT500の13台のマシンがローリングスタートにより300km先のゴールを目指し、全開で1コーナーへ飛び込んだ。しかしそのスタート時、場内放送が西コースで雨が降り出したことを伝える。DENSO DUNLOP SARD SC430のスタートドライバーを務めるアンドレ・クートは最後尾から巧みなドライビングを見せ、滑りやすくなった路面をものともせずオープニングラップで10番手までポジションアップして戻ってきた。更に持ち前のアグレッシブな走りで3周目には8番手へ、そして雨がやんだ9周目にはストレートエンドで前のマシンを見事にオーバーテイクして7番手へとジャンプアップ。アンドレの勢いはとどまることを知らず、10周目には更に1台のマシンを交わして6番手へ浮上!
しかし、レースが11周目に入った1コーナーでHSV2台がからむクラッシュが発生!ここでセーフティーカーが導入される。やがて16周目にリスタートした時、またぽつぽつと雨が落ちてきたが、戦列に残った10台のGT500マシンはスリックタイヤのまま走行を続ける。19周目に入るとピットインし、給油・タイヤ交換・ドライバーチェンジを行うマシンが出てきた。アンドレ・クートは27周を終えたところでピットインし、チームメイトに白と赤のカラーリングが美しいマシンを託した。
ここから平手晃平も安定した走りで、前のマシンに喰らいついて7番手を走行。レース終盤になると鈴鹿サーキット上空には青空が戻った。51周目、果敢に4番手争いの一角に加わっていた平手は、前を行く2台のマシンがやりあうスキを巧みについて5位へジャンプアップ!その順位でチェッカーフラッグを受けた。こうしてLEXUS TEAM SARDはSUPER GTの開幕戦を最後尾から追い上げ、見事5位入賞(6ポイント獲得)となる結果で終えた。
アンドレ・クート
「僕のスティントは路面コンディションが変わる難しいレースを強いられましたが、昨日の予選よりタイヤがマッチし、マシンも安定していたので思い切って攻めることができました。13位から6位までポジションアップでき、気持ちの良いレースでした。ピットストップもスムーズに行き、コウヘイも速いペースで良い仕事をしてくれた上、最後に2つ順位を上げたので、本当に今日はチーム一丸となってやり遂げたレースでした。第2戦以降もこのペースでポイントを取りこぼさずにいきたいですね!」
リカルド・ディヴィラ
「ピットストップのタイミングがあと3周早ければ、4位も可能だったかもしれません。いずれにしても予選順位からここまで挽回できたのは良かった。今後もダンロップとタッグを組んでタイヤの開発を進め、常に上位で戦うチームを目指したいです。」
次回のSUPER GT第2戦は4月3-4日、岡山県の岡山国際サーキットにて開催される。
今シーズン、GRMがマネージメントを行うアンドレ・クートは昨年に引き続き、平手晃平と共にLEXUS TEAM SARDから全8戦で争われるシリーズに参加する。また、日本のSUPER GTやフォーミュラ・ニッポンでも数々の実績を残しているベテラン、リカルド・ディヴィラが同チームのチーフエンジニアに就任し、名門チームとして更に強力な参戦体制が整えられることになった。
SUPER GTのGT500クラスは、LEXUS TEAM SARDをはじめとするトヨタ勢(計5チーム5台)が、3.4リッターV8エンジン、FR(フロントエンジン・リア駆動)、カーボンモノコック・シャシーの「レクサスSC430」を武器に、同スペックの日産勢(GT-R計3チーム3台)、ホンダ勢(今年投入された新モデル、HSV-010 GT計5チーム5台)と白熱したレースを展開して行く。
3月20日(土)、舞台となった鈴鹿サーキットは終日穏やかな快晴に恵まれた。まず朝9:00より2時間40分にわたる公式練習が行われ、GT500クラスの13台とGT300クラスの20台が混走して予選に向けたマシンの最終調整を行った。2年ぶりにデンソーカラーをまとった39号車「DENSO DUNLOP SARD SC430」を操り、アンドレ・クートは19ラップ、平手晃平は14ラップをそれぞれドライブ。12番手(1’56.317)でセッションを終えた。
やがて13:15より45分間の公式予選1回目が行われ、2名のドライバーが予選通過基準タイム(トップ3の平均タイムの107%)をクリアしつつ、15:10から開始されるノックダウン形式の予選に向けたセッティングを行った。このノックダウン予選とは、セッション1で上位10台が、セッション2で上位7台が選抜され、最終セッション3にて7位までの決勝グリッドが決定されるというもの。ドライバーは一人が2セッション続けて走行できないルールがある(すなわち、A→B→AまたはB→A→Bの順)他、セッション3に進出したマシンはそこで使用したタイヤで決勝をスタートすることが義務付けられている。こうしたレギュレーションを踏まえ、LEXUS TEAM SARDはまずアンドレ・クートでセッション1をスタートさせた。気温18℃(路面温度28℃)、ドライコンディションのもと、10分のセッションでタイムアタックを行ったアンドレだったが、思うようなグリップを得られず、13番手(1’55.019)に甘んじ、セッション2への進出はかなわなかった。
3月21日(日)、朝のフリー走行はやや肌寒く感じる(気温15℃)中でスタート。前夜に降った雨のため、ウェット宣言が出されたが、セッション中盤から路面も乾き始め、チームはそれぞれ決勝に向けたマシンの調整を行った。ダンロップタイヤのユーザーであるLEXUS TEAM SARDはアンドレによりセミ・ウェットコンディションでの好パフォーマンスを確認。後半スリックタイヤでドライビングした平手もコンスタントなラップタイムを刻み、走行を終えた。
そして、14:00、いよいよ2010 SUPER GT第1戦の火蓋がきられた。黄砂も混じる北西の強い風が吹く曇り空のもと、GT500の13台のマシンがローリングスタートにより300km先のゴールを目指し、全開で1コーナーへ飛び込んだ。しかしそのスタート時、場内放送が西コースで雨が降り出したことを伝える。DENSO DUNLOP SARD SC430のスタートドライバーを務めるアンドレ・クートは最後尾から巧みなドライビングを見せ、滑りやすくなった路面をものともせずオープニングラップで10番手までポジションアップして戻ってきた。更に持ち前のアグレッシブな走りで3周目には8番手へ、そして雨がやんだ9周目にはストレートエンドで前のマシンを見事にオーバーテイクして7番手へとジャンプアップ。アンドレの勢いはとどまることを知らず、10周目には更に1台のマシンを交わして6番手へ浮上!
しかし、レースが11周目に入った1コーナーでHSV2台がからむクラッシュが発生!ここでセーフティーカーが導入される。やがて16周目にリスタートした時、またぽつぽつと雨が落ちてきたが、戦列に残った10台のGT500マシンはスリックタイヤのまま走行を続ける。19周目に入るとピットインし、給油・タイヤ交換・ドライバーチェンジを行うマシンが出てきた。アンドレ・クートは27周を終えたところでピットインし、チームメイトに白と赤のカラーリングが美しいマシンを託した。
ここから平手晃平も安定した走りで、前のマシンに喰らいついて7番手を走行。レース終盤になると鈴鹿サーキット上空には青空が戻った。51周目、果敢に4番手争いの一角に加わっていた平手は、前を行く2台のマシンがやりあうスキを巧みについて5位へジャンプアップ!その順位でチェッカーフラッグを受けた。こうしてLEXUS TEAM SARDはSUPER GTの開幕戦を最後尾から追い上げ、見事5位入賞(6ポイント獲得)となる結果で終えた。
アンドレ・クート
「僕のスティントは路面コンディションが変わる難しいレースを強いられましたが、昨日の予選よりタイヤがマッチし、マシンも安定していたので思い切って攻めることができました。13位から6位までポジションアップでき、気持ちの良いレースでした。ピットストップもスムーズに行き、コウヘイも速いペースで良い仕事をしてくれた上、最後に2つ順位を上げたので、本当に今日はチーム一丸となってやり遂げたレースでした。第2戦以降もこのペースでポイントを取りこぼさずにいきたいですね!」
リカルド・ディヴィラ
「ピットストップのタイミングがあと3周早ければ、4位も可能だったかもしれません。いずれにしても予選順位からここまで挽回できたのは良かった。今後もダンロップとタッグを組んでタイヤの開発を進め、常に上位で戦うチームを目指したいです。」
次回のSUPER GT第2戦は4月3-4日、岡山県の岡山国際サーキットにて開催される。
TOPICS:
アンドレ・クートの白血病の息子、アフォンソを励まそうとSUPER GT関係者や多くのファンが心あたたまる支援を寄せてくれている。GTアソシエイションは骨髄バンクへのドナー登録を呼びかける活動をスタート。LEXUSファンシートで激励を受け、LEXUS勢のマシンやドライバーのヘルメットにはwww.saveafonso.comのロゴが貼られ、更にちびっ子ファンからはアフォンソへ千羽鶴や励ましのレターなどが贈られた。こうした多くの人々の応援にクートは心から感謝すると同時に、一人でも多くの白血病患者を救うべく、引き続き骨髄バンク登録への協力を呼びかけ続けている。