2014/08/24
SUPER FORMULA Rd.4 Motegi

アンドレア・カルダレッリ、チャンスを生かして3位表彰台の快挙!秀でた才能を強烈にアピール!

 

38月23日-24日に開催された2014全日本選手権 SUPER FORMULA第4戦「MOTEGI 2&4 RACE」(もてぎ大会)に、アンドレア・カルダレッリが名門チーム、PERTONAS TEAM TOM’Sより参戦した。

レギュラードライバー(アンドレ・ロッテラー)の欠場を受け、チームから急遽オファーがあったためで、アンドレアは母国イタリアよりツインリンクもてぎへ急行、現地でシート合わせを行うという慌しいスケジュールとなった。それでも前戦(第3戦富士)もスポット参戦ながら見事ポールポジションを獲得している若きイタリア人ドライバーは、再び順応性やポテンシャルの高さをアピールし、更にSUPER FORMULAでは自身初となるポディウムフィニッシュを果たした。

 

 

8月23日(土) 公式予選

 

12前日22日(金)、2回のフリー走行(15時15分~16時15分、17時10分~17時40分)が行われ、アンドレア・カルダレッリはPETRONAS TOM’S SF14の36号車の初ドライブ。マシンの特徴やドライビングの研究、そして担当の東條エンジニアとマシンのセットアップに余念がなかった。

 

そして、公式プログラムに入った23日(土)。朝のフリー走行(8時30分~9時30分)をベストタイム1分33秒260を記録して9番手で終え、更にセッティングを煮詰めて午後の公式予選へと進んだ。

 

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やがて時刻は午後1時15分の1回目予選(Q1、13時15分~13時35分)を迎えた。
アンドレア・カルダレッリは、PETRONASカラーのマシンを操り、そのQ1を果敢なアタックにより10番手(1分33秒447)でクリアし、上位12台によるQ2へ進出する。
Q2(13時45分~14時00分)では、ストレート上にストップした車両があったことにから約6分間の赤旗中断となったが、アンドレアは落ち着いてタイムを更新し、1分33秒129をマーク。6番手となって上位8台で争われるQ3へと駒を進めた。

そして、クライマックスのQ3(14時10分~14時17分)では更なるタイム更新をターゲットにしていたアンドレア・カルダレッリだったが、アタックラップでトラフィックにひっかかりタイムは1分33秒164。7番手に甘んじることとなった(予選後、車両規則違反となるマシンがあったため、PERTONAS TEAM TOM’S 36号車の予選結果は6位と記録された)。

 

11アンドレア・カルダレッリ

「昨日よりマシンがどんどん良くなり、またマシンやタイヤにも慣れてきてQ3まで進むことができました。最後のQ3では、前にスローダウンしたマシンがあり、叶わず悔しいですが、ともかく気持ちを切り替え、明日の決勝に臨みますよ!」

 

 

 

 

 

 

8月24日(日) 決勝日

 

6決勝日も朝から強い日差しと共に、気温は上昇。決勝日のフリー走行(9時50分~10時20分)では、アンドレア・カルダレッリは15ラップして1分34秒229の最速ラップタイムをマーク。午後の決勝へ向けて、磐石な準備を整えた。

 

そして、いよいよ52周で戦われる決勝のスタート予定時刻、午後3時を迎えた。遠くに雨雲が見えるものの、コースはドライコンディション。(気温33℃/路面温度45℃)

 

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フォーメーションラップを終えた全車がスターティンググリッドに着くと、シグナルのブラックアウトとともにスタンディングスタート。グリッド3列目に位置するアンドレア・カルダレッリは、序盤6番手に就けて周回する。15周目あたりから早めのピットインをするマシンが現れ始めるが、PETRONAS TOM’S 36号車のアンドレア・カルダレッリは速いペースをキープしてドライブし続ける。そして23周を終えたところでピットイン。チームは素早くタイヤ交換、給油を終えてアンドレアをコースへと送り出した。

 

 

7この時点でのPERTONAS TEAM TOM’S 36号車の順位は4位。しかしレースが35周目に差しかかるころ、何と雨が落ち始めた! それでもこの時点では大きな路面の変化は見られなかった。その後アンドレアは最後にピットインしたマシンに先行し、38周目には遂に3番手に浮上! いよいよ表彰台圏内へと入った!しかし、41周目になると雨は突然、土砂降りとなり、一瞬にしてコースはヘビーウエット状態へと変化した。このためレインタイヤへと交換する車両でピットロードは大混乱となった。滑りやすい路面にコースアウトする車両が続出する中、アンドレアは巧みなドライビングを見せて3番手を死守する。しかし雨脚はますます強まり、45周終了時、遂にセーフティーカーが導入された。残り10周となったレース。雨脚は徐々に弱まっていったものの路面コンディションは変わらなかったため、セーフティーカー先導のままチェッカーフラッグが振り下ろされ、レース終了となった。アンドレア・カルダレッリは3位でフィニッシュ。自身初となるSUPER FORMULAでの表彰台に立った。

 

2アンドレア・カルダレッリ

「昨日の予選ではニュータイヤでの走行にやや問題があったので、かなり思い切ったセッティングの変更を施して今日のレースに臨みました。それが良かったです。スタート直後のニュータイヤではドライビングがやや難しかったですが、徐々にペースを上げて行くことが出来ました。突然の雨はこのマシンで初めてのウェットコンディションでのドライビングだったので、一瞬戸惑いましたが、上手く切り抜けられました。

今回、SUPER FORMULA参戦のチャンスをオファーしてくれたトムスのMr.舘、そして戦闘力のあるマシンを用意してくれたチームの皆に感謝しています」

 

 

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA