2014/07/13
SUPER FORMULA Rd.3 Fuji

アンドレア・カルダレッリ、スポット参戦ながら見事な初ポールポジションを獲得!!決勝は痛恨のDNF

  

14sf_3_1今シーズン、SUPER GT(GT500クラス、LEXUS TEAM KeePer TOM’S 37号車)で進境著しいアンドレア・カルダレッリは、7 月 12~13 日に開催された SUPER FORMULA 第 3 戦へKYGNUS SUNOCO Team LeMansのレギュラードライバーであるロイック・デュバル(6月に行われた世界耐久選手権第3戦ル・マン 24 時間でのアクシデントにより負傷)に代わり出場することとなった。

 

今年からSUPER FORMULAはシャシーがダラーラ製(伊)に変更されたため、アンドレアにとっては未知のマシンでのチャレンジであり、さらに昨年11月のSUPER FORMULA最終戦以来のフォーミュラカーレース参加となった。

 

 

14sf_3_57月12日(土) 公式予選

 

前日に行われた練習走行(14時40分~15時40分)でも8ヶ月のブランクを全く感じさせない1分24秒932という3番手となる好タイムを記録し、高いパフォーマンスをアピールしたアンドレア・カルダレッリ。その勢いのまま公式予選日へ臨んだアンドレアは、朝のフリー走行でも2番手(1分24秒564)となり、Team KYGNUS SUNOCO SF14と共に仕上がりの良さを見せた。

 

 

 

 

14sf_3_9そして14時45分、上空には黒い雲が広がっていたものの、雨が落ちることはなくドライコンディションのもとでノックアウト方式の公式予選1回目(Q1)がスタートした。開始5分ほどで赤旗中断となったが、アンドレアは集中力を切らさず4番手(1分24秒382)でQ2へと難なく駒を進めた。そしてQ2(15時19分~15時26分)では1分24秒088のタイムで6番手となり、Q3へ。そのトップ8台による激しいアタック合戦で、8号車を操るアンドレア・カルダレッリは渾身のアタックをきめて1分23秒667の最速ラップタイムをマーク。SUPER FORMULAで自身初となるポールポジションをゲット! スポット参戦のハンディーを乗り越えて披露したその見事なパフォーマンスは、周囲からも“大金星”と絶賛された。

 

 

14sf_3_10アンドレア・カルダレッリ

「金曜から色々なセッティングを詰めて予選に挑みました。Q1, Q2の結果からQ3で更にセットアップを進め、自分でも悔いのない完璧なアタックができました。現在シリーズポイントランキングでトップのロイックの代わりとして、良い結果を得られたことも嬉しいです。素晴らしいマシンを用意してくれたTOYOTAさん、KYGNUS SUNOCO Team LeMansに感謝しています」

 

 

 

 

 

7月13日(日)決勝日

 

14sf_3_6朝のフリー走行は薄日のさす8時50分~9時18分(赤旗中断をもって終了)に行われ、Team KYGNUS SUNOCO SF14(8号車)のアンドレア・カルダレッリはここでもトップタイム(1分25秒571)を記録してセッションを終え、決勝レースに向けて好調さをアピールした。

 

その後、サーキット上ではピットウォークなどのファンサービスの様々なイベントが行われ、14時00分の決勝レース(55周)開始時刻を迎えた。13時00分頃から時おり雨粒が落ち始めたものの、コース全体を濡らこと程ではなく、19台のマシンはスリックタイヤを装着したままスタートした(気温22℃/路面温度25℃)。

 

 

14sf_3_7ポールポジションからスタートしたKYGNUS SUNOCOカラーの8号車、アンドレア・カルダレッリは、オープニングラップで2台のマシンに先行を許して3番手でレース序盤を走行する。19号車を先頭に、3号車、8号車、36号車、38号車、そして37号車と続くトップ6。順位が硬直したままレースは中盤へ。勝負はピットストップ(給油、タイヤ交換)にかかると目された。そしてレースが折り返しに入った27周目から各マシンが続々とピットイン。Team KYGNUS SUNOCO SF14は31周目にピットイン!しかしピットワークで36号車(PETRONAS TOM’S)に僅差の先行を許し、アンドレアは4番手でレース終盤を戦うこととなった。

しかし、レースが残り10周となったところで遂に強い雨が落ち始めた!その直後、アンドレア・カルダレッリはダンロップコーナー手前(300R)で痛恨のスピンを喫し、44ラップでレースを終えた。

 

 

14sf_3_8アンドレア・カルダレッリ

「スタートは悪くありませんでしたが、JP(デ・オリベイラ)とジェームス(ロシター)に先行されてしまいました。しかし、ペースはライバルに負けることなく、ピットストップでの逆転を狙っていましたが、逆に1ポジションダウン。その後も落ち着いて前のマシンに喰らいついて行きました。ところが、突然雨が強く降り出し、スリックタイヤでのアクアープレーニングによってマシンのコントロールを完全に失いスピンし、レースを終えることになってしまいました。本当に残念のひと言です・・・」

 

 

 

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA