2014/05/04
SUPER GT Rd.2 Fuji

長丁場のサバイバルレース、A.カルダレッリ5位、O.ジャービスは6位でフィニッシュ、共にポイントをゲット!

 

fuji5月3~4日、2014 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 500Km RACE」が、富士スピードウェイにて開催された。

約1ヶ月前の開幕戦(岡山)、そしてLEXUS RC Fのデビュー戦で見事な優勝を収めたLEXUS TEAM KeePer TOM’Sのアンドレア・カルダレッリ、4位フィニッシュを果たしたLEXUS TEAM SARDのオリバー・ジャービスは、ゴールデンウィーク恒例のビッグレースに集まった延べ89,400人のGTファンに迫力のあるレースを披露した。

(観客動員数:5/3 32,300人  5/4 57,200人 )

 

 

 

 

5月3日(土・祝) 公式予選

 

39 2富士山麓は穏やかな春の好天に恵まれ、大型連休後半の初日にあたり、朝の公式練習(9:00~11:00)から多くのGTファンが詰めかけた。

約2時間の練習走行で各マシンの調整を進めたDENSO KOBELCO SARD RC F(39号車)のジャービスは、1分30秒655のタイムを記録して7番手。また第1戦決勝の結果によって40kgのウェイトハンディ(WH)が課せられているKeePer TOM’S RC Fのカルダレッリも8番手(1分30秒719)とまずまずの出だしとなった。

 

39 3そして、14時20分(気温22℃/路面温度35℃)、 GT500クラス15台による予選1回目(Q1)がスタートした。

 

DENSOカラーの39号車(WH16kg)はオリバー・ジャービスがアタックを担当。1分30秒261をマークして8番手につけてQ2進出を果たし、チームメイトの石浦宏明へとマシンを委ねた。

そしてQ1上位8台によるQ2では石浦が1分29秒824のタイムを刻み、7番手で公式予選を終えた。

 

JAR1

 

 

 

オリバー・ジャービス
「朝の練習ではマシンのバランスが良くなかったのでセッティングを変えて挑んだ予選でした。それでも結果は7位で満足ではあまりせんが、GT-R勢が速かったですね。でも明日は長丁場のレース。前戦の岡山では9番手からスタートして4位で終えているので、明日は7番手から表彰台を狙ってゆきますよ!」

 

 

 

 

 

 

37 3

 

 

一方、KeePerカラーの37号車はベテラン伊藤大輔がQ1のアタッカーとなり、1分30秒196のタイムで6位。そして、Q2をドライブしたアンドレア・カルダレッリは1分29秒987までタイムを詰め、KeePer TOM’S RC F は8番手で予選を終えた。

 

CAL 2

 

 

 

 

アンドレア・カルダレッリ

「40kg(のWH)を積んでのマシンは未知の部分もあり、朝の状態からかなりセッティングを変えて予選へ臨みました。予選ではマシンは良くなったと思うし、8位でもラップタイム的には悪くないので、明日朝のフリー走行でロングランのチェックをし、長い決勝レースに挑みます」

 

 

 

 

 

 

5月4日(日)決勝日

 

37 2決勝日もレース日和の好天となり、朝8時30分(気温17℃/路面温度27℃)から30分間のフリー走行が行われ、決勝に向けてのマシンの最終調整を行った。カルダレッリ/伊藤組の37号車は7番手(1分31秒854)、ジャービス//石浦ペアの39号車は9番手(1分32秒012)でセッションを終えた。

 

 

そしていよいよ時刻は午後2時。初夏を思わせる強い日差しのもと、GT500(15台)/GT300(24台)のマシンが500km(110 laps)に及ぶロングレースの口火を切った!

 

 

 

37 6

KeePer TOM‘S RC Fを操りファーストスティントを任された伊藤大輔は、スタートから8番手をキープするも、GT300車両のアクシデントにより、5周目から10周目まで早くもセーフティーカー(SC)が導入された。レース再開時にベテラン伊藤は39号車を巧みに捕らえ7番手へと浮上。

その後、19周目に2番手を走行していたNissan GT-R 46号車(S Road MOLA GT-R)の火災により、2回目のSCランとなった。この間ピットインしたマシンもあり、37号は22周からのリスタートを6番手できった。やがて、レースが36周目にかかる頃からピットインをするチームが増えてきた。しかし、36周目の1コーナーで6号車(ENEOS SUSTINA RC F)に先行を許した伊藤は、41周目にピットイン。アンドレア・カルダレッリへとバトンタッチされた。

 

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アンドレアは8番手に就けてコンスタントなドライビングを見せ、59周目には1台をパスして7位へ順位を上げる。そして63周目にトップを走行していた23号車 (MOTUL AUTECH GT-R)が戦列から離脱、さらに39号車を果敢にオーバーテイクし、37号車は一気に5位へ浮上!!やがて79周を終え2回目のピットインを行い、伊藤大輔がレース終盤へと挑んだ。ピットインのタイミングで1ポジション後退したLEXUS TEAM KeePer TOM’Sだったが、ベテラン伊藤は6番手で安定した粘りの走行を見せる。そして108周目、前を行く39号車とテール・トゥー・ノーズのバトルを展開!これを交わして見事5番手を奪い取り、そのままのポジションでチェッカーフラッグを受けた。

 

 

CAL 1

 

アンドレア・カルダレッリ

「良いレースとなりました。当初から難しいレースになるだろうと思っていましたし、その通りでしたが、僕のスティントは上手くマネージメントできて楽しめました。タイヤも厳しかったですが、何とか対処することができました。でもピットストップでタイムロスがあり、ポジションを落としてしまいました。ダイスケが頑張ってリカバリーしてくれ5位フィニッシュとなりましたが、表彰台は見えていただけに、ちょっと残念な結果ですね・・・」

 

 

 

 

39 1一方、7番手スタートとなったDENSO KOBELCO SARD RC Fの石浦宏明は、1回目のリスタートで37号車に交わされ8番手へ。しかし、2回目のSCランとなった。この間ピットインしたマシンがあったこともあり、2度目のSCラン後は7番手にポジションを戻してレースを続けた。しかし、39号車のペースは上がらず、29周目の1コーナーで6号車(ENEOS SUSTINA RC F)にパスされ再び8番へ。

そして38周を終えたところでルーティンのピットインを行い、マシンはオリバー・ジャービスへ託された。SUPER GT参戦2戦目のイギリス人ドライバーは速いペースで7番手をキープ。56周目には1台をパスして6位へポジションアップ!そして76ラップを終えたところで2回目のピットインを行った。迅速なピット作業でドライバーチェンジした石浦宏明は終盤4番手に就けてプッシュするも、94周目の1コーナーでストレートラインが速いGT-R(24号車)の先行を許し、5番手へ。また、108周目には37号車に交わされて6位フィニッシュとなった。

 

JAR 2

 

オリバー・ジャービス

「結果にはガッカリです。チームはピットストップも含めて最高の仕事をしてくれて、それは表彰台に値するものでしたが・・・ただマシンが速くなかったですね。マシンのバランスは色々セッティングを変えてみましたが、どうしても修正しきれなかったです。でも、6位入賞でポイントも取れたので、次戦に向けて更にチーム一丸となって邁進したいと思います。LEXUS TEAM SARDを応援してくれた多くのファンに感謝しています」

 

 

 

 

 

次のSUPER GT Rd.3は5月31日(土)~6月1日(日)オートポリスにて開催される。

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA