2013/08/18
SUPER GT Rd.5 Suzuka

波乱の長丁場レース、A.カルダレッリ5位、A.クート6位のダブル入賞!

 

13gt5-GEN0242回目を迎えた「インターナショナルポッカサッポロ1000km」が2013 AUTOBACS SUPER GT Rd.5として開催された。モータースポーツ真夏の祭典として鈴鹿サーキットで行われるビッグイベントは6時間に及ぶロングレース。

13gt5-GEN01夏休みの期間中のこの大会には、毎年多くのGTファンが集まり、最後までひと時も目が離せない白熱したレースを楽しんだ。(観客数:土曜日26,500人、日曜日36,000人)

 

 

 

 

 

 

8月17日(土) 公式予選

 

13gt5-CAL01夏空が広がる朝9時20分から2時間に渡る公式練習がスタート。GT500クラス 15台、GT300クラス24台が一斉にコースインし、マシンのセッティングを煮詰めていった。

タイムはLEXUS TEAM KeePer TOM’Sが1’53.040(4番手)、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは1’53.877(11番手)でセッションを終え、午後の予選へと駒を進めた。

そして、14時00分(気温34℃/路面温度45℃)、GT300の1回目予選(Q1)に続き、GT500によるQ1がスタート。

 

13gt5-CAL0337号車KeePer TOM’S SC430は伊藤大輔がコースイン、1’53.399と6番手となるタイムをマークし、上位8台によるQ2への進出を決めた。そして15時00分、Q2のアタッカー、アンドレア・カルダレッリが37号車を操りタイムを若干更新(1’53.216)し、総合7番手でセッションを終了した。「朝の走行でのオーバーステアーは少し改善されたが、路面とセッティングが合わせきれていない」とコメントしている。

 

 

 

13gt5-COU01一方、19号車WedsSport ADVAN SC430はアンドレ・クートがQ1のアタックを行ったが、ベストタイムは1’54.250で12番手に留まり、Q2進出を逃した。しかし「ロングランでは安定しているタイヤだと思うので、明日のロングレースでは充分に戦えると期待している。」と決勝へのモチベーションは高い。

 

 

 

 

 

 

 

8月18日(日) 決勝

 

13gt5-CAL02決勝日の朝、気温は28℃、路面温度30℃というコンディションのもと、8時30分から30分間のフリー走行が行われた。WedsSport ADVAN SC430の最終チェックを行ったクート/荒ペアは1’56.682、KeePer TOM’S SC430のカルダレッリ/伊藤ペアは1’58.333と、それぞれ12番手、14番手のタイムを記録してセッションを終了し、決勝スタートを待った。

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13gt5-GEN03173周にわたる長丁場のレースのスタート予定時刻は通常のSUPER GT各ラウンドより2時間早い12時30分。この時点の気温は34℃、路面温度47℃。熱い戦いの火蓋がきられ、38台のマシンが1000km先のゴールを目指した。

 4回のピットストップが義務づけられている今回のレースは、ほぼ全チームが5スティント作戦を採る予定。

 

 

 

 

 

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LEXUS TEAM KeePer TOM’Sは第1スティントをベテラン伊藤大輔へ託した。グリッド7番手からスタートした37号車はその順位をキープして周回を重ね、早めのピットインを行うライバルを尻目に、30ラップ目には5位に浮上。その後、37号車は33ラップを終えたところでピットイン。タイヤ交換、給油を済ませ、アンドレア・カルダレッリが乗り込んで第2スティントへと向かった。アンドレアは5番手を死守し、GT300車両のアクシデントによりセーフティカー(SC)が導入中の69ラップを終えた時点でピットイン。第3スティントを担当する伊藤へとステアリングを託した。しかし、早目にピットインを済ませたライバルの先行を許し、SCがコースを離れてレースが再開された時点でKeePerカラーの37号車は8番手まで後退してしまう。

 

13gt5-CAL06その後、SC規定違反によるペナルティで先行していた1台が後退。伊藤はLexus 36号車と6番手を争いながら中盤を攻める。しかし、100ラップを過ぎるころからペースがやや落ちて8番手へ。106ラップしたところで伊藤はピットイン。

アンドレアが37号車のステアリングを握って第4スティントをスタートした。7番手に就けてプッシュするアンドレアは、その後ペナルティで後退したマシンやコースオフしたマシンを交わして6位を奪回。141ラップを終えたところでチームメイト伊藤へ再びマシンを託した。最後のスティントを戦う伊藤も渾身のドライビングを見せて5位でフィニッシュ。6ポイントを獲得した。

 

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アンドレア・カルダレッリ

「長く暑く、タフなレースでした。最初のスティントではアンダーステアにあまり悩むことなく、かなりプッシュできましたが、セカンドスティントでは路面温度が下がったせいか、ちょっとプッシュしようとするとスピンアウトしそうになる、ギリギリのドライビングとなりました。でも、きちんとポイントを取れたことは良かったです。次戦もガンバリマス!!」

 

 

13gt5-COU0213gt5-COU05LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、まずアンドレ・クートをスタートドライバーに指名。クートは6列目から第1スティントへ挑んだ。落ち着いた走りでレースを進めるクート。30周までに8番手までポジションを上げる。そして、34周を終えたところで19号車はクートから荒聖治にバトンタッチされた。荒は9番手でレースを進め、SCラン中の69周を終えた時点でピットイン。クートが再びWedsSport ADVAN SC430に乗り込んだ。そして、スピーディーなピットワークにより19号車は5番手に浮上!ペナルティを課されて後退したマシンを交わしたクートは4番手に就けてプッシュし続ける。

 

107周からは荒聖治がステアリングを握り、4位を守って安定した走行を続けていたが、132周目にGT300のマシンに行く手を阻まれてコースオフ!その間に後続の2台の先行を許して6位に後退。その順位でマシンを受け継いだクートが最後のスティントへ。コンスタントなラップタイムを刻みながら走行を重ねたクートは6位でチェッカーを受け、5ポイントを獲得した。

 

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アンドレ・クート

「12位からスタートして6位でフィニッシュできたことは良かったね。今回のレースはマシンのバランス、タイヤのパフォーマンスも良かったのでレースをとても楽しめました。チーム、ヨコハマタイヤの皆さんのおかげと感謝しています。この調子で後半のレースでも戦っていきたいと思います。応援をどうぞ宜しくお願いします!」

 

次戦SUPER GT Rd.6は富士スピードウェイを舞台に9月7~8日に開催される。

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA