アンドレア・カルダレッリ、充分なペースを得られず11位でフィニッシュ
2015 全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦が8月22、23日、ツインリンクもてぎを舞台に開催された。GRMドライバーのアンドレア・カルダレッリは、星野一義監督率いるLENOVO TEAM IMPULと共にシリーズ中盤のこの一戦に挑んだ。
8月22日 公式予選
どんよりとした曇り空、気温30℃、湿度75%と蒸し暑い中、8時30分から1時間にわたるフリー走行が行われた。19台のマシンが走行したこのセッションで、LENOVO TEAM IMPUL 20号車のアンドレア・カルダレッリは、ブレーキング時の違和感などがありベストタイムは1分34秒799で10番手に甘んじることとなった。
やがて強い日差しも戻った午後1時15分、気温31℃、路面温度40℃というコンディションのもと、公式予選が開始された。
まず、上位14台を選出するQ1(13時15分~13時35分)へ全車が出走。トヨタエンジン(TOYOTA R14A)を搭載したLENOVO TEAM IMPUL SF14(20号車)を操るアンドレア・カルダレッリは、マシンのセッティングを詰めながら1分34秒005のタイムをマーク。13番手でセッションを終え、Q2への進出を果たした。上位8位で競われるQ3への進出をかけたQ2(13時45分~13時52分)では、1分33秒318で8番手となり、Q3へと駒を進める。そして、最後のQ3(14時02分~14時09分)では、更にタイムを縮めて2ポジションアップの6番手(1分33秒124)でセッションを終了した。
「まだいくつか問題はありましたが、今朝のフリー走行の状況から考えればマシンは良くなり、予選を6番手で終えられたのは良かったです。明日の決勝では思いっきりプッシュできるよう、これからエンジニアと話合います」
8月23日(日) 決勝
朝のフリー走行(9時50分~10時20分)は曇り空のもと、ドライコンディションでの走行となった。決勝を見据えてのこのセッションで、アンドレア・カルダレッリは3番手となる1分35秒532のタイムをマークするが、アンドレアはブレーキング時のバイブレーション発生を検知。チームは決勝に向けて最後のマシン調整を行うこととなった。
その後、午前11時半頃から雨が落ち始め、コースをすっかり濡らしたものの、スーパーフォーミュラの決勝スタート予定時刻、午後3時までにはその雨はあがり、路面も徐々に乾き始めていった。(気温26℃/路面温度31℃)
スターティンググリッド3列目イン側から52周(約250km)におよぶレースのスタートをきったアンドレア・カルダレッリ。路面が乾いていて若干有利だったアウト側のマシン2台に先行され、8番手につけてレース序盤を走行する。そしてその順位のまま12周を終えたところで早めのピットイン。チームはタイヤ無交換、給油のみの作戦で、アンドレアを迅速にコースへと戻した。しかしLENOVO TEAM IMPUL SF15 20号車は、本来のスピードに乗れないのみならず、ピットアウトするマシンに前を塞がれる不運が次々と重なり、抜きどころが少ないツインリンクもてぎで順位を取り戻すことが出来ないまま、我慢の走りを余儀なくされる。結局、アンドレアは11番手でチェッカーフラッグを受けるに留まった。
「残念ながら、今日は“グレートレース”とはいきませんでした・・・。ピットストップ後、燃料が重くなってからマシンのコントロールに苦しみ、思うようなペースが得られず厳しい状況でした。終盤、(燃料が)軽くなってからは少しペースアップ出来ましたが、ポジションを上げるには至りませんでした」
次戦、SUPER FORMULA第5戦は、9月12-13日オートポリス(大分県)にて開催される。
Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA
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