2015/04/19
SUPER FORMULA Rd.1 Suzuka

アンドレア・カルダレッリ、開幕戦は我慢の走りで11位フィニッシュ

 

15sf1-CAL2全7戦で争われるフォーミュラカーレースの国内最高峰、「2015年全日本選手権スーパーフォーミュラ」が鈴鹿サーキットで開幕した。「SUZUKA 2&4 Race」として開催される本大会は、2輪(スーパーバイクJSB1000)と4輪(スーパーフォーミュラ、F3)のレースが併催され、サーキットにはそれぞれのファンが集まり、白熱したレースを満喫した。

 

(入場者数:4/18(土) 23,000人、4/19(日) 28,000人)

  

GRMドライバーのアンドレア・カルダレッリにとって同選手権にフル参戦するのは2011年以来。星野一義監督率いる名門チームLENOVO TEAM IMPULから新たな挑戦がこの開幕戦でスタートした。

 

4月18日(土) 公式予選

 

15sf1-CAL5好天に恵まれた公式予選当日の朝、まずフリー走行(9時05分~10時05分)が行われ、各チームとドライバーは予選に向けて、持ち込んだマシンのチェックとセッティングに集中する。黒いマシン、LENOVO TEAM IMPUL SF15(20号車)のアンドレア・カルダレッリも1時間と限られたセッションで、エンジニアとともにマシンのセットアップを進めたものの、ベストタイムは1分40秒020で14番手に留まった。

 

そして、午後の3回に渡る公式予選の1回目(Q1 13時50分~14時10分)に挑んだアンドレア・カルダレッリだったがタイムは伸びず、1分40秒158がベストで16番手となり、トップ14台によるQ2への進出は叶わなかった。

 

 

15sf1-CAL3アンドレア・カルダレッリ

「まさかの結果でガッカリです。マシンのバランスは悪くないものの、全体のグリップが足りませんでした。これからチームと問題を徹底的に解析して、明日のレースに向けてセッティングを見直します」

 

 

 

 

 

 

 

4月19日(日)決勝

 

15sf1-CAL9決勝当日朝のフリー走行(9時05分~9時35分)は、小粒の雨が落ちる中で行われた。セッション開始時はウェットコンディションだったものの、走行ライン上の水量は徐々に少なくなっていった。11チーム19台のマシンは決勝に向けた最後のマシン調整やピットストップの練習などチームそれぞれのメニューを消化。LENOVO TEAM IMPULの20号車、アンドレア・カルダレッリはこのセッションを4番手(1分55秒603)で終えた。

 

 

15sf1-CAL7そして、雨も上がった午後3時(気温18℃/25℃、曇り)、いよいよSUPER FORMULA第1戦の火蓋が切られた。レッドシグナルがブラックアウトした瞬間、18台のマシン(全19台中1台がDNS)が一斉にスタート。

 

グリッド8列目からのスタートとなったLENOVO TEAM IMPUL SF15を操るアンドレア・カルダレッリは、2台を巧みにかわして14番手でオープニングラップを終え、その順位で10ラップまでをドライビング。そして早めのピットインを敢行する。何とここで給油のみ、タイヤ無交換作戦でコースへと戻った。その後、我慢の走りで16番手をキープする。全車のピットストップが終了した時点でアンドレアの順位は13番手に浮上。その後もコンスタントにラップを刻むアンドレアは、最終ラップに戦列を離れたマシンが2台あったため、11位でチェッカーフラッグを受けた。

 

15sf1-CAL8アンドレア・カルダレッリ

「本当に厳しい週末となりました。テストでのデーターを生かしきれず、予選から思うようなペースを欠き、散々なレースで悔しい結果です。決勝までに若干セッティングは良くなりましたが、欲しかった全体のグリップや速さはつかみきれず、不本意なノーポイントで終わりました。本当にガッカリです。もう一度チームとゼロから問題点を洗い出して改善します。次戦はこんな形で終わりたくないですからね」

 

 

 

 

 

 

全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦は5月23~24日、岡山国際サーキットにて開催される。

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA