2009/11/01
Press release (Team ORECA-Matmut-AIM)

チーム オレカ-マットミュット-エイム
アジアン・ル・マン・シリーズを2回の表彰台で終える。

ラピエール/デュバル組、2レースともトップ3フィニッシュ

エンジン供給を行うAIMの本拠地にて初開催となったアジアン・ル・マン・シリーズにて、ORECA01は最も注目を浴びるマシンの1台であり、Race1、Race2ともラピエール/デュバル組は勝利のために戦った。前日に行われたRace1で2位フィニッシュを遂げた二人は、11月11日(日)に行われたRace2で、ライバル達より少ない回数のピットストップを行う作戦に打って出た。しかし、その作戦は残念ながら実現しなかった。何と、走行中にタイヤカスがリストリクターをふさぎ、エンジンが止まってしまうハプニングに見舞われてしまったのだ。このまったく想定外の出来事さえ起こらなければ、チーム オレカ-マットミュット-エイムは表彰台の真中、即ち記念すべきアジアン・ル・マン・シリーズのランキングトップの座を手にしていたことであろう。


Race1レビュー:
ニコラ・ラピエールが3番手から好スタートをきめ、ペスカロロの前の2番手でレースを進めた。ローラ・アストンマーチンの猛追をも抑え、ローラ・クーペ・ジャッドを19周目に捕らえてトップに躍り出た。そこからORECA01がトップのまま1時間が経過。ピットストップを終えそのまま2スティント目を担当したニコラは、ローラ・アストンマーチンの後方に迫り、プレッシャーをかける。しかし、アストンマーチンのエンジンパワーに対し、オーバーテイクをすることはままならず、セカンドスティント終了時には数秒の差が開いた。最後のスティントでマシンを託されたロイックは、再スタートにやや手間取り3番手でドライビングを続けることに。しかし、トップを走行していたローラ・アストンマーチンがピットストップをしたことにより、2番手に浮上。そのポジションでチェッカーフラッグを受けた。


Race2 レビュー:
3番手からスタートをきったニコラ・ラピエールだったが、ペスカロロに行く手を阻まれ、ローラ・アストンマーチンに先行を許してしまう。しかし、ニコラは燃費をコントロールしながらもトップ集団に喰らいついて序盤のレースを進める。そして1回目のピットインを終え、マシンはロイック・デュバルに託された。2位のポジションでコースに復帰したロイックはペスカロロとサイド・バイ・サイドを展開する。しかし、この熱いバトルの直後、何とタイヤカスがリストリクターをふさぎ、エンジンが止まるトラブルが発生!緊急ピットインを余儀なくされた。この予定外のピットストップから戦列に戻ったが順位は6位まで落ちてしまった。
しかし、ここからデュバルは怒涛の追い上げを見せる。14号車のアウディ、そして87号車のローラをオーバーテイクし4番手へ浮上。更に2台目のアウディR10をかわしたORECA01は遂にトップ3圏内へ!ロイックは2スティント目もペースを緩めることなく、前のマシンとのタイム差を毎ラップごとに縮める攻めのドライビングを披露。そして3番手でチェッカーフラッグを受けた。



ユッグ・ドゥ・ショナック(オレカグループ代表) :
«2回のレースで2回の表彰台フィニッシュを飾れたことはポジティブな結果だ。2009シーズン、私たちが培った進歩によってORECA01の競争力がここでも証明できた。ニコラとロイックは優勝に向かって2回のレースとも良く戦ってくれた。私たちは完璧な戦略の上でスタートしたが、タイヤカスによるトラブルで1周スローダウン、そしてピットインする事態となってしまった。それさえ無ければ今日も優勝は可能だったと思う。
今回のレースを通じ私たちは更なる進歩を遂げ、2010年にすべてを注いでゆくだろう。 »

ニコラ・ラピエール:
« 2回の表彰台ゲットでシーズンを終えられたのは良かった。2回の決勝レースで僕たちは競争力があり、2回とも優勝は可能だったと思う。ただ、ほんのちょっとしたことが原因でそれはかなわなかった:Race1では、ピットストップでの少しタイムロス、そしてRace2ではタイヤカス・・・。こうしたアンラッキーも重なったことで優勝のみならず、アジアン・ル・マン・シリーズのランキングも落ちてしまったことは悔しい。マシンのパフォーマンス、チームが立てた戦略も良かっただけに残念だ。 »


ロイック・デュバル:
« 2回表彰台に立てたことには満足だが、ドライバーとしては優勝したかった。2回のレースとも勝てる力は僕たちにあっただけに残念だ。特にRace2ではアンラッキーな出来事がおきた。あの想定外のピットストップさえ無ければ、僕達は最高のポジションにいられた筈だ。そう思うとムシャクシャするが、チームと一緒に仕事ができ、ORECA01のドライビングを楽しめたことは最高の経験だった。 »


ダビッド・フルーリ (チーム オレカ-マットミュット-エイム、テクニカルディレクター) :
« 私たちはピットで2回の優勝を逃してしまった。Race1で再スタート時に数秒をロス。Race2では、タイヤカスによってエンジンがストップ・・・これは予測できない不可抗力だった。私たちは2回のレースとも優勝ができるポテンシャルを持っていた。特にRace2でのチームの仕事も良かった:最速なピットワークを行い、コース上では素晴らしいパフォーマンス、更に燃費計算についてもぴったりだった。 »
Photos by T.Moriyama
For more information: Asian Le Mans Series
ORECA