2009/06/21
SUPER GT Rd.4 SEPANG
シリーズ唯一の海外戦、L.デュバル11位、A.クート13位でフィニッシュ。
全9戦で争われるシリーズの前半を締めくくるSUPER GT第4戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」が、6月20-21日、マレーシア、クアラルンプール空港に隣接するセパン・インターナショナル・サーキットで開催された。このシリーズ唯一の海外戦は、ほぼ赤道直下でのレースで、亜熱帯の厳しい暑さとの勝負として毎年波乱が待ち受けている1戦。GRMからは既にこのセパンサーキットでのレースを熟知しているアンドレ・クートとロイック・デュバルが出場した。
6月20日(土)、朝10:00から90分にわたって行われたフリー走行は、開始直後から大粒の雨が降り出し、一時は走行不可能な土砂ぶりとなった。それでもセッション終了10分前には日差しが戻るという、まさに当地独特のスコールに見舞われたセッションとなった。各ドライバーとも雨脚が弱まったところで、レインタイヤを装着したマシンを慎重にドライブするにとどめた。
路面もすっかり乾き、気温も33℃(路面温度50℃)に上昇した14:15、公式予選1回目がスタートした。まず30分間のGT500/GT300の混走セッションでは、初めにアンドレ・クートがLEXUS TEAM SARD 39号車に乗り込み、最終セッティングチェックを行いながら基準予選タイムをクリア。「中・低速コーナーがややオーバーステア」とチームにレポートし、予選アタックを担当するチームメイト平手晃平にマシンを託した。そしてGT300のみのセッション(10分)に続くGT500占有走行時間帯(10分)で、39号車(DUNLOP SARD SC430)を駆ってアタックした平手のベストタイムは2’01.147。順位は14番手となった。
一方、EPSON NSX 32号車は中山友貴が乗り込んで混走セッションを開始。そして、ロイック・デュバルが予選アタッカーとしてGT500セッションにて渾身の走りをする。しかしタイムは意外に伸びず、2’00.968にとどまり、予選順位は13位となった。「タイヤのパフォーマンスが他社に負けていたかもしれない。(上位8台による)スーパーラップへ進出できないのは悔しい・・・」とコメントを残した。
翌21日(日)、朝のフリー走行(10:45-11:15)にてGT500クラスの14台、GT300クラス17台の決勝に向けたウォームアップが行われた。このセッションもスコールとスコールの合間に、かろうじてスリックタイヤでの走行が可能となったセッションだった。(尚、フリー走行後、エンジン交換により10グリッド降格となったマシンがあったため、32号車は12番手、39号車は13番手に繰り上がり決勝をスタートすることとなった。)
スタート時刻の16:00時点で、気温30℃(路面温度47℃)のドライコンディション。このビックイベントに集まったマレーシアのモータースポーツファン30,586人が見守る中、中山友貴がステアリング握ったEPSON NSX 32号車と平手晃平が操るLEXUS TEAM SARD 39号車はグリッド6列目と7列目から54周におよぶレースをスタートした。
スタート後、ポジションをひとつ下げたEPSONカラーの32号車だったが、7周目にはトラブルやぺナルティで順位を落としたマシンがあったため、11番手に浮上。中山は上位グループに喰らいついてポジションをキープして周回を重ねて行く。そして18周目、テール・トゥー・ノーズのバトルを展開していた39号車を3コーナーで遂にオーバーテイクし10位へ。そして23周を終えたところでルーティンのピットインを行い、タイヤ交換・給油の後、ロイック・デュバルが乗り込んでコースに復帰した。しかし、32号車のペースは上がらず、12位キープのままロイックは我慢のドライビングを続ける。47周目には緊急ピットインを行ったマシンがあり、11番手へポジションアップ。そしてジワジワと前のマシン(38号車 ZENT CERUMO SC430)との差を詰め、10位争いを展開。そしてファイナルラップの1コーナーで遂に38号車を交わし10位へ! ところがその直後、リア左側をヒットされたロイックはタイヤがパーストし、コントロールラインまでマシンをドライビングしてきたものの、11位でチェッカーを受けるにとどまった。
ロイック・デュバル
「今週末はタイヤの問題を解決できないままレースに入ってしまい、思い切った戦いをすることができませんでした。全体にオーバーステアで、最後の5-6周にはまったくグリップが無い難しい状況でした。それでも何とか10位で終え、1ポイントでも取ろうと頑張ったのですが、最終ラップで接触されてしまい、結果が残せず悔しいです。」
一方、赤と黒のカラーリング、DUNLOP SARD SC430の39号車はオープニングラップで14番手に後退したものの、7周目には10位まで順位を上げてきた。やがて18周目、後方の32号車に交わされ、11番手へ。そして20ラップで早めのピットインを行い、アンドレ・クートにマシンが託された。しかし、アンドレはグリップ不足により持ち前のアグレッシブな走りを披露できないまま、13番手を走行。その順位のままチェッカーを受け、この第4戦を終えた。
アンドレ・クート
「僕は硬めのタイヤでいったのですが、最初から最後まで、フロント・リヤともグリップが得られず、非常に厳しいドライビングを強いられました。実はこのタイヤのデーターがほとんど無く、それも今回不利な要因となったのかもしれません。暫く我慢のレースが続いていますが、前向きにチャレンジする気持ちはかわりません。次戦SUGOは僕の得意なサーキットでもあるので、是非良い結果を目指していきます!」
SUPER GT第5戦は、7月25-26日スポーツランドSUGO(宮城県)にて開催される。
6月20日(土)、朝10:00から90分にわたって行われたフリー走行は、開始直後から大粒の雨が降り出し、一時は走行不可能な土砂ぶりとなった。それでもセッション終了10分前には日差しが戻るという、まさに当地独特のスコールに見舞われたセッションとなった。各ドライバーとも雨脚が弱まったところで、レインタイヤを装着したマシンを慎重にドライブするにとどめた。
路面もすっかり乾き、気温も33℃(路面温度50℃)に上昇した14:15、公式予選1回目がスタートした。まず30分間のGT500/GT300の混走セッションでは、初めにアンドレ・クートがLEXUS TEAM SARD 39号車に乗り込み、最終セッティングチェックを行いながら基準予選タイムをクリア。「中・低速コーナーがややオーバーステア」とチームにレポートし、予選アタックを担当するチームメイト平手晃平にマシンを託した。そしてGT300のみのセッション(10分)に続くGT500占有走行時間帯(10分)で、39号車(DUNLOP SARD SC430)を駆ってアタックした平手のベストタイムは2’01.147。順位は14番手となった。
一方、EPSON NSX 32号車は中山友貴が乗り込んで混走セッションを開始。そして、ロイック・デュバルが予選アタッカーとしてGT500セッションにて渾身の走りをする。しかしタイムは意外に伸びず、2’00.968にとどまり、予選順位は13位となった。「タイヤのパフォーマンスが他社に負けていたかもしれない。(上位8台による)スーパーラップへ進出できないのは悔しい・・・」とコメントを残した。
翌21日(日)、朝のフリー走行(10:45-11:15)にてGT500クラスの14台、GT300クラス17台の決勝に向けたウォームアップが行われた。このセッションもスコールとスコールの合間に、かろうじてスリックタイヤでの走行が可能となったセッションだった。(尚、フリー走行後、エンジン交換により10グリッド降格となったマシンがあったため、32号車は12番手、39号車は13番手に繰り上がり決勝をスタートすることとなった。)
スタート時刻の16:00時点で、気温30℃(路面温度47℃)のドライコンディション。このビックイベントに集まったマレーシアのモータースポーツファン30,586人が見守る中、中山友貴がステアリング握ったEPSON NSX 32号車と平手晃平が操るLEXUS TEAM SARD 39号車はグリッド6列目と7列目から54周におよぶレースをスタートした。
スタート後、ポジションをひとつ下げたEPSONカラーの32号車だったが、7周目にはトラブルやぺナルティで順位を落としたマシンがあったため、11番手に浮上。中山は上位グループに喰らいついてポジションをキープして周回を重ねて行く。そして18周目、テール・トゥー・ノーズのバトルを展開していた39号車を3コーナーで遂にオーバーテイクし10位へ。そして23周を終えたところでルーティンのピットインを行い、タイヤ交換・給油の後、ロイック・デュバルが乗り込んでコースに復帰した。しかし、32号車のペースは上がらず、12位キープのままロイックは我慢のドライビングを続ける。47周目には緊急ピットインを行ったマシンがあり、11番手へポジションアップ。そしてジワジワと前のマシン(38号車 ZENT CERUMO SC430)との差を詰め、10位争いを展開。そしてファイナルラップの1コーナーで遂に38号車を交わし10位へ! ところがその直後、リア左側をヒットされたロイックはタイヤがパーストし、コントロールラインまでマシンをドライビングしてきたものの、11位でチェッカーを受けるにとどまった。
ロイック・デュバル
「今週末はタイヤの問題を解決できないままレースに入ってしまい、思い切った戦いをすることができませんでした。全体にオーバーステアで、最後の5-6周にはまったくグリップが無い難しい状況でした。それでも何とか10位で終え、1ポイントでも取ろうと頑張ったのですが、最終ラップで接触されてしまい、結果が残せず悔しいです。」
一方、赤と黒のカラーリング、DUNLOP SARD SC430の39号車はオープニングラップで14番手に後退したものの、7周目には10位まで順位を上げてきた。やがて18周目、後方の32号車に交わされ、11番手へ。そして20ラップで早めのピットインを行い、アンドレ・クートにマシンが託された。しかし、アンドレはグリップ不足により持ち前のアグレッシブな走りを披露できないまま、13番手を走行。その順位のままチェッカーを受け、この第4戦を終えた。
アンドレ・クート
「僕は硬めのタイヤでいったのですが、最初から最後まで、フロント・リヤともグリップが得られず、非常に厳しいドライビングを強いられました。実はこのタイヤのデーターがほとんど無く、それも今回不利な要因となったのかもしれません。暫く我慢のレースが続いていますが、前向きにチャレンジする気持ちはかわりません。次戦SUGOは僕の得意なサーキットでもあるので、是非良い結果を目指していきます!」
SUPER GT第5戦は、7月25-26日スポーツランドSUGO(宮城県)にて開催される。
Photos by T.Moriyama