2015/07/19
SUPER FORMULA Rd.3 Fuji

アンドレア・カルダレッリ、2年連続のポールポジション獲得も、レースではスタートの混乱で9位フィニッシュ

 

15sf3-CAL1約2ヶ月間のインターバルを経て、2015全日本選手権SUPER FORMULA第3戦が7月18、19日、富士スピードウェイで開催された。

今季から名門LENOVO TEAM IMPULよりシリーズにフル参戦しているアンドレア・カルダレッリは、昨年のこの大会でスポット参戦ながら見事ポールポジションを獲得している。セッティングが決まらなかったマシンも前戦から改善され、この大会には自信を持って挑んだ。

 

 

 

 

 

7月18日(土)公式予選

 

15sf3-CAL9台風11号の余波により、朝のフリー走行(9時15分~10時15分)はウェットコンディションとなった。セッションスタート時から降り始めた小雨は一時やや強くなったものの、後半は走行ラインが徐々に乾いて行く展開に。そんな中、19台のマシンはそれぞれ予選を見据えてのセッティングを進め、LENOVO TEAM IMPUL SF15(20号車)を操るアンドレア・カルダレッリは1分37秒059のタイムを記録し、8番手でセッションを終えた。

 

午後には天候が回復するかと思われたが、富士山麗の上空には雨雲が垂れ込めたまま公式予選開始時刻を迎えた。

 

 

15sf3-CAL10

そして雨が降り続く難しいウェットコンディションの中、LENOVO TEAM IMPUL 20号車のアンドレア・カルダレッリは予選1回目(Q1 14時45分~15時05分)、2位以下を1秒以上引き離す1分41秒219のトップタイムをマーク。文句なく進出したQ2(15時15分~15時22分)でも1分40秒937を記録。堂々の1番手タイムでQ3へ!その勢いは止まることなく、Q3(15時32分~15時39分)でも落ち着いたドライビングでアタックし、1分40秒868の最速タイムを叩き出して見事ポールポジションを獲得。2年連続のポールシッターというパーフェクトな予選結果となった。また2番手には19号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが続き、LENOVO TEAM IMPULがスターティンググリッド最前列を独占した。

 

15sf3-CAL7アンドレア・カルダレッリ

「天候が読みづらく、朝のセッションでもあまり大きくセットアップを変更しないようにして予選に挑みました。予選時の雨のことをエンジニアとシュミレーションし、自信をもってQ1からプッシュして行き、Q3まで一番時計で進めたのはハッピーです。岡山戦からマシンが良い方向になり、またJPと明日のフロントローを独占できたのはチームとしても良かったです!」

 

 

 

 

 

 

 

7月19日(日)決勝

 

15sf3-CAL3富士スピードウェイ上空の天候はようやく回復し、8時50分から30分にわたって行われた朝のフリー走行(気温26℃/路面温度30℃)は、ドライコンディションのもとでのセッションとなった。アンドレア・カルダレッリはマシンのチェックを行いながら1分25秒778のベストタイムを記録。僚友ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラに続く2番手でセッションを終え、LENOVO TEAM IMPUL2台が前日から続く好調ぶりをアピールした。

 

やがて14時00分の決勝スタート予定時刻を迎える。上空にはやや黒い雲が広がっていたものの、雨が落ちることはなく、気温28℃/路面温度37℃、ドライコンディションのもとで55周の決勝レースがスタートした。

 

 

15sf3-CAL4レッドシグナルが点灯、ブラックアウトした瞬間、ポールポジションから飛び出すLENOVO TEAM IMPULのアンドレア・カルダレッリだったが、19号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの先行を許し、さらに1コーナーで強引にハードブレーキングをした他車に接触されてフロントウイングにダメージを負ってしまう。他にも接触によりコースアウトしたマシンがあったため、セーフティーカーが導入されることとなった。アンドレアはそのまま緊急ピットイン。パーツ交換を行い、17番手で戦列に復帰した。

 

15sf3-CAL5その後、アンドレアはコンスタントなペースで走行を重ね、6周目に15位、9周目に14位と順位を上げる。そしてチームはレースの状況から10周を終えたところでアンドレアにピットインを指示。タイヤ無交換、給油のみのピットワークで20号車をコースへと送り出した。そこからアンドレアはタイヤをマネージメントしながらも、持ち前の速さでライバル達を交わしてポジションを上げて行く。そして43周目からは8号車(Team KYGNUS SUNOCO)と10周にも渡り9番手争いを展開。その長いテール・トゥ・ノーズのバトルは54周目にアンドレアが見事なオーバーテイクを見せて決着がつき、アンドレア・カルダレッリのLENOVO TEAM IMPUL 20号車は9位でチェッカーフラッグを受けた。

 

15sf3-CAL6アンドレア・カルダレッリ

「このレースウィークは、今日のスタート以外は完璧でした・・・。難しいコンディションでポールポジションを獲得し、レースに向けて速さもあり、自信がありました。それだけに今日の1コーナーでの接触には、気持ちが納まりません。タイヤを換えず、厳しいレースとなりましたが、最後尾から9位までポジションを上げられたことは良かったです。それに何より、JPが優勝し、LENOVO TEAM IMPULのチーム力が証明できたと思います。次戦に向けては気持ちを切り替えて、頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いします!」

 

 

 

次戦、2015全日本選手権SUPER FORMULA第4戦は8月22、23日、ツインリンクもてぎにて開催される。

 

Photos by TOSHIKAZU MORIYAMA