2009/07/26
SUPER GT Rd.5 SUGO
ドライ&ウエットの難しいレースでA.クートが2位表彰台!
L.デュバルは11位で完走
7月25-26日、SUPER GT第5戦“SUGO GT 300KM RACE”が仙台近郊のスポーツランドSUGOにて開催され、延べ38,000人のSUPER GTファンが詰め掛けた。
7月25日(土)、前夜までの雨は止み、朝の公式練習(9:45-11:30)はドライコンディションのもとで行われた。さらに午後になるとスポーツランドSUGOにはすっかり真夏の強い日差しが戻り、気温も一気に30℃(路面温40℃)に上昇。13:35から開始された公式予選は、GT500とGT300の混走セッションを経て、GT500の14台のみによる10分間にわたるタイムアタックが行われた。
このセッションでDUNLOP SARD SC430(39号車)を操ったアンドレ・クートは6番手タイム(1’17.731)をマーク。トップ8台による最終予選“SUPER LAP(SL)”への進出を決めた。
そして、16:15から1台ずつのマシンがアタックを披露するSLがスタート。アンドレは赤と黒のLEXUS SC430で3台目に出走。1周のウォームアップから約3.7kmのコースを渾身のアタックで1’18.053を記録。6番手で予選を終えた。「1回目の予選では特にフロントのタイヤが温まりにくかったのでSLはちょっと不安だったけど、マシンがとても良くノーミスでアタックができました。6位をキープできたのは良かったですね」と久しぶりに明るい表情を見せるアンドレだった。
一方、EPSON NSX (32号車)をドライブしたロイック・デュバルは、12番手(1’18.365)のポジションで公式予選1回目を終えた。「マシンやタイヤなど複数の要素が上手く噛み合わず、タイムアップできずに残念・・・」とSLへの進出が叶わない無念さをにじませた。
翌26日(日)、山間の深い緑に包まれたSUGOは晴天に恵まれ、フリー走行開始時(9:45-10:15)の気温は31℃(路面温度42℃)と、既に真夏の陽気となった。ここでGT500/GT300合計35台のマシンが午後の決勝に向けた最終セッティングを行った。その中で、LEXUS TEAM SARDのアンドレ・クートは4番手タイム(1’19.178)をマークしてマシンの好調さをアピール。またEPSON NSXのロイック・デュバルもレースに向けた調整を行い、10番手(1’19.987)でセッションを終えた(尚、このフリー走行で予選を4番手で終えた1号車が2グリッド降格のぺナルティを受けたため、39号車は5番グリッドよりスタートすることとなった)。
レース開始予定時刻の14:00を迎えると、気温は31℃(路面温度46℃)に上昇。しかし、西の空には黒い雲が広がり始めていた。そしてコース上ではフォーメーションラップを終えた各マシンがアクセル全開で81周先のチェッカーフラッグを目指してスタートした。
3列目から絶妙なスタートをきったアンドレ・クートは、前を行く#18(ROCKSTAR 童夢 NSX)を交わして4番手で1コーナーに飛び込む! 3周目に1つポジションを下げるも、トップ集団の中で周回を重ねて行く。そして10周を過ぎたころからら、アグレッシブに攻めるアンドレが1号車(MOTUL AUTECH GT-R、本山哲)との4番手争いを展開。しかしなかなか前に出ることができず、白熱したレースが続いた。そして14:30を過ぎたころから遂に雨が落ち始める。この雨を見て速やかにピットインしたマシンを交わし、アンドレは3番手に浮上。滑りやすくなった路面でも果敢な走りで前方のマシン(HASEMI TOMICA EBBRO GT-R、ロニー・クインタレッリ)とテール・トゥー・ノーズのバトルを展開。しかし、35周目、雨は遂に大降りとなり、39号車もたまらずピットイン! レインタイヤへ履き替えたマシンは平手晃平に託された。そして4番手で走行していた平手は38周目、ペースの上がらない前のマシンを“馬の背コーナー”で交わし、3番手にポジションアップ! 平手はポジションをキープしたままコンスタントなペースでレースを続ける。レースが60周を過ぎた15:30には雨は一時あがったものの、路面は引き続きウエット。しかし、39号車のペースは落ちることなく、遂に71周目の最終コーナーで前を走行していた6号車(ENEOS SC430、伊藤大輔)をオーバーテイクし2位に浮上!そのままチェッカーフラッグを受け、LEXUS TEAM SARDは15ポイントを獲得した。
アンドレ・クート
「ハッピーのひと言です! 今週末は、各セッションが良い方向で積み重ねられ、スピード的にも競争力のあるマシンに仕上がりました。おかげで、レースは僕のスティントでも(タイヤ)グリップが大きく落ちることなく、トップグループの中で思いっきり攻める走りが出来ました。チームや応援してくれたファンに感謝しています。有難うございました!」
一方、12番手からスタートしたロイック・デュバルはペースが上がらず、序盤は何と最後尾で我慢の走りを続ける。しかし22周目に1台を交わし13番手へ、24周目には12番手へ、とじわじわポジションアップを図る。やがて雨が降り始めた27周目にピットインを行い、レインタイヤへ履き替え、ロイックは再びコースへ戻った。そして、43周目に2度目のピットインを行い、EPSONカラーのマシンは中山友貴へバトンタッチされた。32号車はその後も粘りの走りで一時は8番手を走行していたが、路面が乾き始めた終盤でのペースが上がらず、結果32号車は11位でフィニッシュした。
ロイック・デュバル
「今回、僕達はパフォーマンス不足でした。その分を何とか作戦で補うことを考えたのですが、1回目のピットインがちょっと早すぎ、2回目は逆に遅すぎ・・・と裏目に出てしまった感じです。」
次回のSUPER GT第6戦は8月22-23日、鈴鹿サーキットにて開催される。
7月25日(土)、前夜までの雨は止み、朝の公式練習(9:45-11:30)はドライコンディションのもとで行われた。さらに午後になるとスポーツランドSUGOにはすっかり真夏の強い日差しが戻り、気温も一気に30℃(路面温40℃)に上昇。13:35から開始された公式予選は、GT500とGT300の混走セッションを経て、GT500の14台のみによる10分間にわたるタイムアタックが行われた。
このセッションでDUNLOP SARD SC430(39号車)を操ったアンドレ・クートは6番手タイム(1’17.731)をマーク。トップ8台による最終予選“SUPER LAP(SL)”への進出を決めた。
そして、16:15から1台ずつのマシンがアタックを披露するSLがスタート。アンドレは赤と黒のLEXUS SC430で3台目に出走。1周のウォームアップから約3.7kmのコースを渾身のアタックで1’18.053を記録。6番手で予選を終えた。「1回目の予選では特にフロントのタイヤが温まりにくかったのでSLはちょっと不安だったけど、マシンがとても良くノーミスでアタックができました。6位をキープできたのは良かったですね」と久しぶりに明るい表情を見せるアンドレだった。
一方、EPSON NSX (32号車)をドライブしたロイック・デュバルは、12番手(1’18.365)のポジションで公式予選1回目を終えた。「マシンやタイヤなど複数の要素が上手く噛み合わず、タイムアップできずに残念・・・」とSLへの進出が叶わない無念さをにじませた。
翌26日(日)、山間の深い緑に包まれたSUGOは晴天に恵まれ、フリー走行開始時(9:45-10:15)の気温は31℃(路面温度42℃)と、既に真夏の陽気となった。ここでGT500/GT300合計35台のマシンが午後の決勝に向けた最終セッティングを行った。その中で、LEXUS TEAM SARDのアンドレ・クートは4番手タイム(1’19.178)をマークしてマシンの好調さをアピール。またEPSON NSXのロイック・デュバルもレースに向けた調整を行い、10番手(1’19.987)でセッションを終えた(尚、このフリー走行で予選を4番手で終えた1号車が2グリッド降格のぺナルティを受けたため、39号車は5番グリッドよりスタートすることとなった)。
レース開始予定時刻の14:00を迎えると、気温は31℃(路面温度46℃)に上昇。しかし、西の空には黒い雲が広がり始めていた。そしてコース上ではフォーメーションラップを終えた各マシンがアクセル全開で81周先のチェッカーフラッグを目指してスタートした。
3列目から絶妙なスタートをきったアンドレ・クートは、前を行く#18(ROCKSTAR 童夢 NSX)を交わして4番手で1コーナーに飛び込む! 3周目に1つポジションを下げるも、トップ集団の中で周回を重ねて行く。そして10周を過ぎたころからら、アグレッシブに攻めるアンドレが1号車(MOTUL AUTECH GT-R、本山哲)との4番手争いを展開。しかしなかなか前に出ることができず、白熱したレースが続いた。そして14:30を過ぎたころから遂に雨が落ち始める。この雨を見て速やかにピットインしたマシンを交わし、アンドレは3番手に浮上。滑りやすくなった路面でも果敢な走りで前方のマシン(HASEMI TOMICA EBBRO GT-R、ロニー・クインタレッリ)とテール・トゥー・ノーズのバトルを展開。しかし、35周目、雨は遂に大降りとなり、39号車もたまらずピットイン! レインタイヤへ履き替えたマシンは平手晃平に託された。そして4番手で走行していた平手は38周目、ペースの上がらない前のマシンを“馬の背コーナー”で交わし、3番手にポジションアップ! 平手はポジションをキープしたままコンスタントなペースでレースを続ける。レースが60周を過ぎた15:30には雨は一時あがったものの、路面は引き続きウエット。しかし、39号車のペースは落ちることなく、遂に71周目の最終コーナーで前を走行していた6号車(ENEOS SC430、伊藤大輔)をオーバーテイクし2位に浮上!そのままチェッカーフラッグを受け、LEXUS TEAM SARDは15ポイントを獲得した。
アンドレ・クート
「ハッピーのひと言です! 今週末は、各セッションが良い方向で積み重ねられ、スピード的にも競争力のあるマシンに仕上がりました。おかげで、レースは僕のスティントでも(タイヤ)グリップが大きく落ちることなく、トップグループの中で思いっきり攻める走りが出来ました。チームや応援してくれたファンに感謝しています。有難うございました!」
一方、12番手からスタートしたロイック・デュバルはペースが上がらず、序盤は何と最後尾で我慢の走りを続ける。しかし22周目に1台を交わし13番手へ、24周目には12番手へ、とじわじわポジションアップを図る。やがて雨が降り始めた27周目にピットインを行い、レインタイヤへ履き替え、ロイックは再びコースへ戻った。そして、43周目に2度目のピットインを行い、EPSONカラーのマシンは中山友貴へバトンタッチされた。32号車はその後も粘りの走りで一時は8番手を走行していたが、路面が乾き始めた終盤でのペースが上がらず、結果32号車は11位でフィニッシュした。
ロイック・デュバル
「今回、僕達はパフォーマンス不足でした。その分を何とか作戦で補うことを考えたのですが、1回目のピットインがちょっと早すぎ、2回目は逆に遅すぎ・・・と裏目に出てしまった感じです。」
次回のSUPER GT第6戦は8月22-23日、鈴鹿サーキットにて開催される。
Photos by T.Moriyama